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2025年12月20日21:22

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アニメ話・しゃばけ/SANDA

●しゃばけ・12話。若旦那は家事を憂う。これは自分を誘い出す罠だと判断しつつ、その上であえて出向こうとする…となれば仁吉に佐助は止めるわな。若旦那がそれでも押して参るのは「見越しの入道に連れ去られるだろう」から、というのは本心でもあるが、両の手代を説得する方弁でもあろう。…この「方弁」の図式が、そのまま今回のクライマックスのギミックになるとはねえ。上手いな。

相対する付喪神の「なりそこない」、かつて墨壺であった者は幾多の命を消費して、それでもこの世に残ろうとする。なりそこないである苦悩は若旦那にもよく判ることだけれど、そこから他者を踏みにじるのか他者を生かすのかが分かれ道。思いのほか劇的でドラマチックな対峙を経て、墨壺であった者はこの世から消える…「これで終わりと思うなよ」という捨て台詞は気になるところだが。

それにしてもこの段階では、手代二人も兄も番頭も死んでしまったことになる…仁吉と佐助はなんかかんか存在を保ってる希望もあるが、それ以外は多分…。ここでのクリフハンガーはモヤモヤしますな! まさか1クールじゃないよね!?

●SANDA・最終話。未成人式を舞台に学園長とサンタは対峙し大人としての決着…は、まだ付かない。お互いにうやむやで終わった勝負と、なんかうやむやにまとまった生田目さんとの関係を置いて、しかし一つだけうやむやにならなかったのは小野さんの存在。大人になることの痛みで死んだりするもんか! と思ったところへ、彼女だけあまりに早く大人になったからというエクスキューズが示される。そらまあ、こんな現象が起こる世界なら大人になんぞならんでエエわとも思うかなあ。

相変わらず傍若無人で手前勝手で子供のような暴力性を隠さない、冬村さん。彼女を相手にして何度でも話しかけに来る三田は本当に強いよ。子供や大人で区分けできない人間性を感じる。そうねえ、パッと見ィに反してこの二人は、理想の男と欠落した女という関係だったのだ。…多分三田から見れば逆なんだろうけどね。

●総評。話としては大きな一区切りではあるが何も終わってないし何も進展しておらず、いやこれ何らかの意味での進展って今後ホンマにあるんかいなという気がせんでもない。

とにかく寓意性の高い作りの作品で、過剰に語られる要素と欠落に近いくらいに語られない要素の極端なアンバランスさがその原因かつ結果に思える。異常なセッティングとシチュエーションのこの学園の外は虚無が広がっている。学園以外の生活も社会も、世界も何もない。割り切った語り口であり、そこが飲み下しにくい要因なんだけど、同時にその不完全さが多分作者の語るべきキモでもあるんだろう。そこ補完しちゃうと話がなくなってしまうような危うさがある。

ただまあ、その歪な世界のありようを楽しむにここまでの尺が必要かっつーと個人的には「長い」と感じた。単にこっちの趣味に合わないとこがそう思わせてるだけでもあるんだろうけど、堂々巡りで一周回って同じ場所から少しだけ進む、というのにずっと付き合うってのはこれ以上はちとしんどい。インターバル置けばまだいけるかもとは思うけれども。

作画と演出には非常に見るべきとこが多く、また各キャラの演技っぷりも楽しかったけれどね。うん、そうねえ…まあ、もう十分かなあ。俺には。
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