●小市民シリーズ・15話。最初の状況から1年弱が経過したそれぞれについて。瓜野くんは連続放火事件についての記事を成し遂げ、成長した…と思っている。のだが、そう言っているのは氷谷さんだけよね。多分この積み重ねた成果はまやかしなんだろうなあ。小鳩さんはその構造についてあらかた予測はついているだろうし、堂島さんは推理が及ばなくても危うさときな臭さには十分に気付いている。
しかし小鳩さんと仲丸さんについてはそうではない、と。三股の負い目があって言いたいことも言われたいこともある仲丸さんは、1年弱かけて全く、何も変わっていない小鳩さんが人として信じられない。…うんまあ、そうね。普通のシチュなら仲丸さんが責められてそこをどう乗り切るか乗り切らないか、そういうとこも人としての恋愛行動の一環だということだろう。画面上のレイアウトもアングルもちゃんと切替え、緩急付けて喋る仲丸さんに対し、小鳩さんは正面からの微笑みでしか描写されない。破局したのちも一つため息ついてアドレスを削除し、次の行動に移る。…ホント、どうでもいいんだな! スゲエや。
小佐内さんについてとジョー呼ばわりされたことには反応する。そこは小市民的、なのかな…。
ここまで裏側にしか出てきていない小佐内さんが、一連の犯人ではないかと示唆する話の流れ。てことは多分小佐内さんが放火犯ではないんだろう(実際そういう直接的なことはやらん人な気がする)が、また別の意味での「犯人」である可能性は割とあるよな…。小佐内さんは小市民になりたい、その手段として瓜野くんを使っているが、その余波というか何というか…。この割と大掛かりな状況と、小鳩さんが仲丸さんと付き合ってたことがほぼ同じバランスのことなんだろうか。少なくとも主役二人にとっては。どうだろうねえ。
●シンデレラグレイ・5話。中京杯を何のドラマもなく勝ち切るオグリのシーケンス。初っ端から北原の考えに「ベースから間違ってる」と言う六平師の意図は、彼女の怪物性をいち早く見抜いて「中央」の目を引いてしまうことへの牽制だったか。そうなるとオグリは北原の手を離れてしまう、ってことなのね。
オグリに(たぶん)「ここで走りたいか」と訊こうとして諦める北原のシーン、問いかけに「?」って首をかしげるオグリのどうってことない仕草がもう千金で、彼女の裏表のない純真さがよく出ている。そりゃ根っこのとこで腹芸も苦手であろう北原じゃ留め置きも言えんわなあ。
いろいろ葛藤を押し殺して中央へのルートを示す北原に、東海ダービーを前提としてアンタが居ないならアタシも行かん、と言うオグリは意外というか妥当というか…今んとこは彼女の行動指針に悩みやマギレはないんだな。しかしプレイヤーを導くのはトレーナーってことで、次のレースで決定的な判断を下す…ってとこでシメ。うーん、いいドラマ。
中央の代表として天上の存在たるルドルフが北原を呼びつけるとこ、なんつーかルナさんのボスキャラっぽさが爆上がりしてんな! マルゼンさんもそうだけど、本編ウマ娘に出てるキャラがどんだけ上澄みかってのをヒシヒシ感じることで。
ベルノ、走りの才能が頭打ちなのでオグリのフォローに向かうってのは葛藤もあるだろう。実際にこういうウマ娘って種族が居ればそんなケースもあろうけど、実際に描写されるといろいろ考える余地も出てくるなあ。…しかしムクの合金から鍛造でオグリの蹄鉄打つってどんな技量ですか。レース自体の才能に恵まれないからってこういう方向性で才能を盛るってのは安易であり、そして見てるおれはホッとするのでいいです。感謝のハグでベルノの背骨折りかけるオグリはちょっと自重しなさい。
●ラザロ・5話。追っかけてばっかじゃラチあかん、なら敵さんをおびき出してワナにかけよう作戦ってことで、つながりのある製薬会社まるまる使っての大仕掛け。前半の隠密潜入作戦、にしては単純に暴力過ぎるアクセルさんのエレベーター(内)アクションシーンがかっちょよかった。元になるリアルアクションから手描き作画へ落とし込むのはともかく、筆致というかシルエットの取り方が独特でいい。…個人的にはお仕事ちゃんとやってる警備員さんに同情しましたけども。ええ。
後半はメインディッシュのおとり作戦、主に彼我のウィザード同士によるハッキング合戦が見どころとなる。大体この手のハッカー描写はあんまし面白くならない印象があんだけど、この二重三重の攻撃/防御の積層具合は上手いなあ、と単純に感心した。ギミックのバリエーションが豊富で、最後までどっちが勝つか・どう勝つかが判らない話の回し方がよろしい。結局ラザロ側・エレイナさんは相手ハッカーに負けちゃうんだけど、勝負終わってなんか清々しい感じになってんのが可笑しい。夕日の土手で殴り合って友情を結ぶアレの電脳バージョンってとこっすかね。うーん、今んとこちゃんとおもろいわ。
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