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2024年09月15日11:45

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アニメ話・ザ・ファブル/小市民

●ザ・ファブル・22話。始動するアキラ・ウツボ両陣営の対決。ファブル相手にどう戦うかの議論で、逃亡の為にダメージは負えないから云々というセリフ、ホンマはどや知らんけど「逃亡しないなら負傷前提の作戦もあるんだ…」とか、そういうプロっぽさがいいね。…一方のイサキさんは死体がらみで本当に下手打ってんですけどね! これ、作劇上とか伏線とか以前のダメ状況だよね! この辺、アークの最後で効いてきそうだな。

ウツボさんからワナへのお誘いがあり、サトウはそれに従う。「責任だよ。普通ってそういうもんだろ」とキッチリ標準アクセントで言明し、出かける辺りが見せ場よね。しょっがねーのでヨーコさんもくっついてって、最初のトラップであるドア爆弾をあっさり無力化ずるアキラさんで次回へ続く。これは…ウツボ陣営の攻勢をいかに迎え撃つか、という楽しみ方になりそうやな。問題はヒナコさんへの毒言がどう効力を持つかですけどね…何だかんだで死ななきゃいいけども。 

あんまり作画が安定しない本アニメであり、まあその辺は低バジェットってことで納得もしてんだけど、ヨーコさんちの監視カメラのシーンでスズキさんがなんかすっげえお嬢さんみたいな顔になってんの、流石にどうかなーって思った。作画が悪いワケじゃなく、ちゃんと動いてるからこそ「これ多感なお年頃の少女じゃん…」って思っちゃったよ。

あと今更気付いたけど、普通になりたい一般から外れた人たち、ってことでファブルと小市民って同じカテゴリの話とも言えるんかな。ファンに怒られるかしら。どっちが怒るか判らんけど。

●小市民シリーズ・最終話。小佐内さんが滔々と語る今回の事件の絵図は、その周到さ悪辣さも然りながら、彼女のマスターマインド的な様相…やむにやまれずというよりは好んで場を支配しているような、そんなイカツさが秀逸。いかに相手が悪いとて、やってもない犯罪を仕立てあげるのはそりゃやり過ぎだ、と言う小鳩さんに対し、しかし貴方もこの悪辣な物語を楽しんでいた、と指摘する小佐内さん。…ほっといたらどこまでも小市民から外れて暴走する二人は、その安全弁としてお互いに依存する契約を結んでいたと。しかし、それがほころび始めたと。それは彼らが成長したからだろうか? 成長なのか? さあ。

関係解消したお二人さんには、早速それぞれお相手さんが登場する。小佐内さん、相手からお誘いを受けたシーンでの表情・視線・動作がなんかすっげえ「上手かった」。意外ではあったがビックリはせず、ふむふむと受けてから相手に言葉を返すまでの一連の作画。こういう演技する役者さん居るな…って感じ。いいねえ。

てことで、早速二期の発表…まあ分割二期ですわな。そらまあねえ! 主人公二人が別々の相手見つけて車が爆発して終わり! では話のシメとして斬新に過ぎる。

●総評…はまあ、本格的には先の二期を終えてからだろうけど、この時点で言うなら実に丁寧に静謐で悪辣なお話ですなあ、って感じ。一見ノーマルな主人公たちが実は裏があって…ってのは定番の作劇ネタだけど、この作品の場合はその「裏」要素がかなり独特でして、何というか…陰鬱なミステリを自分の生活する世界で演出してしまう、そういう感じのお人たち。重大な犯罪が絡むが死者が出る程でもない、他のミステリ世界なら話の一要素にもなりかねん程度の案件を、事程左様に重っくるしく料理できるってのは作者の素養ってことだろうなあ。

ともあれ、論理と仕掛けと妙な雰囲気満載で面白かったので、分割二期分も期待しておこう。…見続けてると慣れてくるのだが、心象風景を主人公たちのご近所で済ませるあの演出はどっからでてきたもんなんだろうね。小市民たるもの、日常風景から外れること罷りならん…とかそういう信念なんかしらん。
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