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2024年06月01日11:36

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【記録】二千六百八十四年(令和六年)五月に読んだ本

長編の新刊が面白かった。

2024年5月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2422ページ
ナイス数:28ナイス

https://bookmeter.com/users/1615/summary/monthly/2024/5
■黒き微睡みの囚人 (竹書房文庫) [Kindke]
並行世界なのか妄想世界なのか判然としない書き方で綴られた歴史改変小説。あるユダヤ人収容所の囚人が現実から目を背けて夢想する世界。ナチスは擡頭せず、ミュンヘン一揆も起こらなかった世界のアドルフ・ヒトラーが人種問題と政治問題とおのが性癖に翻弄される。そして幻惑的なまま物語は閉じるが、やっぱりSFとして評価したい作品だ。
読了日:05月31日 著者:ラヴィ・ティドハー
https://bookmeter.com/books/14095773

■マルドゥック・アノニマス9 (ハヤカワ文庫JA)

シルヴィアの変化が、ハンター陣営にもオフィス陣営にも大きな影響を齎す。その事態はシザースや天使たちの立ち位置をも揺るがすのか?
ハンター一味の野望を砕く作戦と薬害集団訴訟の準備が進む。どちらにも関わり多忙を極めるバロットトウフクックは思索を深める。
この都市は複雑怪奇だ。本当の支配者は誰なのか、これから描かれるのだろう。
読了日:05月26日 著者:冲方 丁
https://bookmeter.com/books/21992787

■シリコンバレーのドローン海賊 人新世SF傑作選 (創元SF文庫) [Kindke]
技術の発展の方向を見越して、様々な作家が独自に社会と人間を描くアンソロジー。主題からして遠未来では構築できない物語り群だ。いずれも家族や友人、そして隣人や自分との関わりがどうなるのかに想像力を伸ばしているように思う。何気なく近未来のテクノロジーが使われるが、コミュニケーションツールが重要な役割を果たしている。近い未来、AIの発達とコミュニケーションツールの使い方が、個人と社会の関係を左右するのか?
読了日:05月21日 著者:メグ・エリソン,テイド・トンプソン,ダリル・グレゴリイ,グレッグ・イーガン,サラ・ゲイリー,ジャスティナ・ロブソン,陳楸帆,マルカ・オールダー,サード・Z・フセイン,ジェイムズ・ブラッドレー
https://bookmeter.com/books/21948021

■SFマガジン 2024年 06 月号 [雑誌]
追悼特集が二人、時代を重ねているんだなあ。
宇多田ヒカルで発売前増刷か。確かに歌詞にはSFっぽく解釈できる作品もあるな。彼女のデビューアルバムは、やねこんの事務局で参加者のデータベースを操作しつつ聴いていたなあ。そんな思い出もある。
『三体』のドラマが熱いらしい。対応しないといかんのかなあ。
読了日:05月19日 著者:
https://bookmeter.com/books/8059646

■侵略者(アグレッサー) (光文社文庫) [Kindke]
読み終って、現在報道される内戦や侵略戦争の原因と非常に強くリンクしていると思われる。アハマトとサルマーの様な立場の人は、本当にいるのかも知れない。そして、方舟が備えている兵器はかなり真に迫っているし、国家でない陣営に渡る状況は実際に起こっているのだろうか。で、主眼は自衛隊が交戦する事を描きたかったんだな、発砲はしていないけど。作家なんてみんな書きたい筈だもん。
読了日:05月12日 著者:福田 和代
https://bookmeter.com/books/21412961

■生存の図式 (創元SF文庫) [Kindke]
冒頭では全くかけ離れた状況の舞台がそれぞれ描かれるが、次第にそれが緊密に関係しあう。同じ問題を抱えていた者同士が世代を重ねて邂逅するファーストコンタクトSFだ。そして一方は世代宇宙船で発生する問題が描かれる。もう一方は閉鎖され、移動することのない海洋冒険SF、移動はしないけど冒険している。どちらにも共通した問題は、遺伝病と生存環境悪化と世代交代だ。それが最後に見事に融合して柔軟で強靱な綱が綯われた。
読了日:05月08日 著者:ジェイムズ・ホワイト
https://bookmeter.com/books/21258564

■知能侵蝕 2 (ハヤカワ文庫JA) [Kindke]
一巻で示されたのは、意図が不明でコミュニケーションが成立していない異星人との出会いだった。
二巻では異星人の謎は益々深まる。科学技術はブラックホールを制御するくらい高度なのに、戦略的手法は稚拙な相手だと推測される。大量虐殺をしながら、拉致した地球人を活かしたままにする目的は何か? 小惑星から飛び立ち、迎撃された飛翔体は何をするつもりだったのか? 平和的展開は望めない状況で次巻へ続く。地球社会はどうなって行くのか?
読了日:05月03日 著者:林 譲治
https://bookmeter.com/books/21945239


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■ロボットの夢の都市 (創元海外SF叢書) [Kindke] [Kindke]
壮大で、夢があって、ディストピアで、混沌で、残虐で、安穏な世界。
実存多様性は、生物を超えて人造物や異星の存在にまで及び、戦乱の歴史と人類の生存圏が広がった舞台。それぞれの思いを抱いた人々(とロボット)が出会い、すれ違い、それぞれの道を歩んでいく物語り。
非情に大胆で緻密な未来世界の設計は、陶酔するに値する。巧妙な心理描写は入れ込んでしまう。その縦糸に戦争と兵器の発展が横糸となって織り上がった魅力的な物語りだ。
SFのど真ん中の醍醐味を味わった。
読了日:04月03日 著者:ラヴィ・ティドハー
https://bookmeter.com/books/21883948


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