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2021年06月29日04:10

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抜重の誤解

ライディングテクニック論には嘘が多いですが、
昔から言われているライディングテクニックに抜重というのがあります。
抜重を使うシーンは、いくつかありますが、ここで書くのは「曲がるきっかけに上半身の抜重を使う」というものです。

これ結論を書くと、上半身の抜重は曲がるきっかけになりません。
上半身での荷重なら曲がるきっかけになります。

上半身での抜重は、セルフステアに似たテクニックです。
セルフステアは、バンクさせる時に腕に力を入れないと、バンク角に合わせて適切量に自然にハンドルが切れるので、そうするのが正しいと言われているテクニックですが、これも厳密には嘘のテクニックです。
セルフステアで切れるハンドルの量とタイミングは、適切ではありません。
セルフステアより早いタイミングでハンドルを切るのが適切です。
ゆっくり走る場合は、セルフステアという乗り方で問題は出ませんが、ステアリングの使い方を極めている人より早く安定して走る事は出来ません。セルフステアは、ステアリングを使いこなしている人より一瞬遅い動きになり、安定感も劣ります。(あえて遅くする為に使うなら有です。)

上半身の抜重は、上半身の力を抜くと、速度に応じた(遠心力に応じた)適切なバンク角にしやすくなるという考えですが、これも、ゆっくり走るなら問題はないですが、速く安定して走れる方法ではないです。
抜重を使っていると言ってる人は、一瞬抜重しているように見えますが、内側に体を入れて加重している人が多いです。加重したほうが曲がりますからね。

セルフステアも抜重も、初心者や初級者のように無駄な力が入ってしまう人には意味がありますが、無駄な力が入らずに、適切なステア操作が出来る人、荷重しながら適切なバンク角にもって行ける人には、必要ありません。
曲がり始めに上半身を伏せるのが抜重という説がありますが、このタイミングでのブレーキリリースという意味では抜重ですが、上半身を伏せるのは加重です。
上半身を伏せるのは、フロントブレーキのリリースで抜ける荷重を伏せて補ってるのと、重心を下げて安定感と旋回力を上げているのです。
抜重は上半身の動きより、ブレーキリリースがメインです。ブレーキをゆっくりリリースすると横方向に使えるグリップが大きくなって曲がりやすくなる事があります。
フロントブレーキを大きくリリースすると、バンクはさせやすくなりますが、荷重が抜けすぎているので、コーナーリング速度は遅くなるので良くありません。

自分に無駄な力が入っていないかの確認手段として、クリッピング手前のフロントブレーキリリース後にセルフステアと上半身の抜重をやってみるなら、多少意味あります。
この時に、ステアリングが切れてセルフステアと抜重が有効と感じる人は、無駄な力が入ってステアリングがちゃんと使えてないという事です。

誤解している人が多いですが、コーナーリング中のステップ荷重はシート荷重の抜重であり、タイヤから見ると抜重である事が多いです。逆にシートに座った状態でのステップの抜重は、シート荷重が増えるので、タイヤから見ると加重です。

その他、長くなり過ぎるのでここでは詳細は書きませんが、切り返しの抜重、障害物や段差を乗り越える時の抜重は、意味があります。


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