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2020年06月01日19:13

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【記録】二千六百八十年(令二元年)五月に読んだ本

マガジンの発売が一か月延びたので、Kindleコンテンツだけになった。

2020年5月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2171ページ
ナイス数:50ナイス

https://bookmeter.com/users/1615/summary/monthly
■嘘と正典より「魔術師」無料配信版 [Kindl]
小川哲と云う作家は、論理的思考能力が尋常ではない。上の世代なら小林泰三のレベルだ。
タイムマシンの原理や構造には触れずに、因果関係の入れ子構造をみごとに記述してしまう。それがハードSFになってしまうのは、SFを熟知しているからだろう。

読了日:05月24日 著者:小川 哲
https://bookmeter.com/books/14506420

■鳥の歌いまは絶え (創元SF文庫) [Kindl]
どうにも時間経過の指標が曖昧で、事態の推移が把握しにくい。客観的事実より会話劇が長引いて退屈だった。
勿論、アイデアはいいんだけど、情緒に頼り過ぎてSFとして弱い。
最終章のマークの物語りは評価できる。
読了日:05月23日 著者:ケイト・ウィルヘルム
https://bookmeter.com/books/15494701

■ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA) [Kindl]
良くも悪くも小川一水だな。
何故か、終盤近くで論理的整合性がなくなり、話運びが唐突に捩れてしまう。
世界設定は面白いんだけど、ハードSFにはなれない。
百合が主眼と感じるほどでもないな。
読了日:05月18日 著者:小川 一水
https://bookmeter.com/books/15599551

■科学の最前線を切りひらく! (ちくまプリマー新書) [Kindl]
川端さんは、科学記者としての経験がある。だから取材は堅実で信用できる。
そして、冒険小説が大好きなのだと思う。必ず主人公は考えて成長する物語を綴る。ワクワクしながら読める。
実録と空想をどちらも巧みに著述できる人だ。
本書で取材した研究者たちが、幼少時から科学的探究心を抱き、希望を叶えるために冒険し、一流の研究者になった軌跡は、まさに冒険小説の楽しさだ。
読了日:05月15日 著者:川端裕人
https://bookmeter.com/books/15502647

■月の光 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) [Kindl]
SFは世界を映す鏡である。SFにとって文学は数ある表現手段の一つに過ぎない。何故なら、SFがメディアそのものであるからだ。
中国でのSF業界の状況はこの先、もっとアグレッシブに発展することだろう。三年後が楽しみだ。
読了日:05月12日 著者:劉 慈欣・他
https://bookmeter.com/books/15598996

■人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA) [Kindl]
研究者としての客観的で突き放した視点と、文学者としての入り込んだ視点とが交錯する短編集。Technology Ficthionと云う提言はひざポン。
今後もScience Fictionに邁進して欲しい。
読了日:05月05日 著者:柞刈 湯葉
https://bookmeter.com/books/15601033

■火星無期懲役 (ハヤカワ文庫SF) [Kindl]
アンディー・ウィアー『火星の人』が希望に向かう物語だとしたら、これは絶望の中を疾駆する物語だ。
舞台装置の火星に関する知見は新しく正確で迫真性がある。
背景となる社会情勢も、民間主導での火星進出など実態をよく捉えている。
でも、あくまでも人間のドラマとなっていて、息を抜けないテンポの良さが心地好い。
読了日:05月02日 著者:S J モーデン
https://bookmeter.com/books/13776234


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