マイミクさんがリバイバル上映で見に行ったと書かれていて、私も一度見てみたかったので、見に行った。しかし、レイトショーで、夕食後に見に行っため、序盤でちょっとうとうとしてしまい、ふと目ざめたら、何やら見覚えのあるシーンが! 実は見たことがあったのに、完全に忘れていたらしい。
ゲイの直也(高橋和也)と勝裕(田辺誠一)のカップルに、シングルの朝子(片岡礼子)が絡む。朝子はそれまでの人生を変えたくて、子どもが欲しいと思い立つ。そして、蕎麦屋で出会った勝裕に「父親になれそうな顔」と直感し、借りた傘を返しに行ったついでに、唐突に「私、子どもが欲しいんです。その父親になって欲しい」と頼み込む。
まあ、そんなこと、会って2回目の人に言われたら驚きますよね。勝裕のパートナーの直也も、あり得ない、断れ、というのだけれど、そこで断れない優柔不断な勝裕。勝裕に片思いしていて思い込みの激しい永田(つぐみ)の誤解から、直也と勝裕の双方の親族が結集する大家族会議へ。
2001年の映画だけど、今見ても面白いし、俳優たちがみんな若くて、熱気にあふれている。がさつで猪突猛進だけど純粋で憎めない朝子、優柔不断で、それが自分のいいところだと自分で言っちゃう勝裕、その勝裕とぶつかりつつ、影響もされていく直也。
直也の母役の富士真奈美のド迫力怪演。勝裕に「兄さん、(僕がゲイだってこと)知ってたの?いつから?」と問われて、「そりゃあ、わかるさ。今日からだけどな」と答える光石研。
長男の嫁として溜めこんできたものを一気に吐き出す秋野暢子も、なんかカッコよかった。
橋口監督は、この映画を撮った後、カンヌにも招待されるし、国内でも国外でも多くの賞を受賞するんだけど、「うつ」になってしまう。その体験から生まれたのが「ぐるりのこと」。
これも見たいけど、レイトなので二の足を踏むなあ。またいつかどこかで出会えるだろう。
8月10日、京都シネマ
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