●中善寺先生物怪講義録・4話。敦っちゃん登場、この頃はまだ女学生(ってのも時代ががった表現だな)だけど、すでにかわいいし頭も回る。京極堂の妹さんとして、性格は対照的だけどアタマのデキは兄妹だな、ってとこでいい設定。何よりこの子は感性が普通寄りなので、言わばあっちとこっちの橋渡し役なんだよね。そういう意味では本編のギミック、神隠しの「境界」と似てるのかもしれない。
てことで。神隠しについて一通りの講釈を垂れた上で、口減らしや人身売買という後ろ暗い面もあったろうと言う中善寺先生は相変わらず当世風の倫理観ではある。奥さんの千鶴子さんには割と頭が上がらないとこはかわいいですね先生。いいけど。
ゲストキャラの鵜久森一家に福原綾香・松山鷹志・中原麻衣と毎度ながら豪華。松山鷹志、神経質で線の細いキャラという定番のキャスティングだけどこの人も六十代半ばなんだよね…。元気だよなあ。
●機動戦士ガンダムジークアクス・4話。ガンダムと言えばこれでしょうという、主人公が殺しを自覚させられる回。まあその主体はシュウジですけども。その記念すべき象徴的な敵キャラ・魔女にこのデザイン。地味で家庭的で母性的で…というのがなかなか悪趣味…効果的で良い。んでその内面がどっちかっつーと「俺ァ戦場でしか生きられねェんだ…」系の人だったってのも酷…凝った脚本だ。
結局魔女・シイコさんは赤い彗星に執着し、シュウジとラ・ラア声で出会い、微笑んで死ぬ。シュウジのあくまで超越的な、人間性を感じにくい在り方の彼方で何かに同調したという描写だが…マチュは違うわなあ。たぶん彼女の「あそこまで行かなきゃ」という意思は、まだ表層的で危うい。「お母さんって普通だな…/シュウジって不思議だよね!」が彼女の現状でのモチベーションのほぼ全てであり、浮ッついてて具体的な指向性のない、ただ何かモヤモヤしたエナジーである。同時にそれは、物語この段階での若き主人公としてまっとうだなーと思いました。この先鼻っ柱折られるのか肥大化するのか、そこらへん含めて楽しみ。
そしてメカ的には…ゲルググ! 誰もがジムだと思ってたアレの名がゲルググ! つまりザクの次期量産機としてペットネームだかコードネームだかは決まってて、それがこの歴史ではガンダム技術をリバースエンジニアリングした機体に付けられた…という。てことはあのゲルググもあのギャンもこの時空には存在しないんだな…。そしてパワーアップ要素としてのマグネットコーティングとワイヤ…うへえ、ガンダムオタの妄想としてすげえかっこいい/気持ち悪い。好き。それを置いても、テンポの速い近接戦闘描写としてとても見どころが多い。いいねえ。
マグネットということでモスク・ハン登場。シャリア・ブルといい、安彦デザインじゃないキャラを優先してる…ってワケでもないだろうけどね。彼とシイコさんとのシミュレータ後の会話、微妙に相手の言葉を受け「ない」感じが富野っぽかったな。
●アポカリプスホテル・4話。初回のなんだかちょっと物悲しく退潮的なSFかしら、という印象からだいぶ違ってきたな…という、アクションアンドアドベンチャーなお話。サイゲアニメは油断がならんという、いい意味での期待感が保たれている。巨大サンドワームもどきをクレーン使って一本釣り…釣り? まいいや、見ごたえ十分なアクションシーンが見られて眼福ではある。…油断ならんなあ。
そうでなくても割と情報量の多い話で、銀河楼の置かれている環境状況や食糧事情、ヤチヨさんの充電システム、たぬき星人さんたちの人となりなどなかなかの具沢山。人類絶滅から百何年も経てばサンドワームも跋扈するか…と思ったら地球外生命らしい。侵入経路とか考えるとそれはちょっとヤバいのではないか。ひょっとしてポン子さんが落っことした宇宙植物から一気に成長したとか…? ま、この伏線ものちのちなんかかんかしてくれるだろう。多分。
それにしてもポン子さん、相応にヘタレでそこそこ前向きで好奇心旺盛で、かなり主人公体質なのちょっと驚く。割とごまかし切れないヤチヨさんのぽんこつ成分考えるといい相棒なのではないか。あとマミかーちゃん、イヤミの質がキレッキレやな! 口喧嘩相手が居ればいいんだが、あんまそれにふさわしいキャラが居ないな…。
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