自然科学と考古学と文化人類学と神話と伝承と神秘が絡み合う。しかし
矛盾はせず論理的に綾を為す。
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加茂川が目を付け、藤井と人見の協力で証拠固めをしたネピ島の遺物は、以前の判定を覆して歴史的遺産と認定された。
加茂川の様な衒学的な人間でも、直感が働き思い込みで突っ走ると結果を得られるものだ。世にある成果もそんなものかも知れない。
加茂川はまたネピ島へ赴く。火山活動と、プラガダンの伝統を守ろうとする意志とが行く手に立ちはだかる。
学術的な経験で人見は深く秘密に近づいているみたいで、文化人類学の深さが描かれているな。藤井の冷静さもまた、考古学では重要なものだ。
プラガダンの状況は緊迫している。経験則に拠る火山活動の観測が正しいのか。火山活動の影響は噴火だけではなく、地盤全体を揺り動かすものだ。海底と云えど安寧ではない。
しかし、ケワンを含め村の男の役割とは?
ごみ処理場の建設計画を止める為に、村の人々は調査を受け入れる。加茂川は調査に加われないが、勝手に現地に飛び込む。
そんな時携帯電話の充電を巡って不可解な現象に出会う。科学的に説明できないわけではが、状況的に不思議だ。
プラガダンの女性達は、自然と意を通ずる力があるのか? 天賦の能力に見えるが蓄積した手順かも知れない。
実は科学とは観測と実験に拠って自然を操るかのように見せる事も出来る。A.C.クラークの「充分に発達した科学は―」と云う事だな。
調査現場で加茂川は溺れた調査員を救助する。「知能無きものの、ありえない悪意」を実感する。本能的な動きだろうが。
経験と運の良さだけで生きてるなあ、加茂川。努力もするけど。
ケワンの姉エダは、呪術的に見える術を操るが、魔法的な力を否定する。現地の当事者の感覚だ。
様々な事象を見て加茂川は帰国する。この後が本格的な歴史遺産の調査と認定だ。
加茂川はプラガダンのごみ埋め立て工場建設計画は中止となった事を日本で知る。
それにしても加茂川の精神構造は幼稚だな。ゼネコン社員なんてそんなもんかも知れんと思わせられる。確かに職業的知識が大発見をしたんだがなあ。
「心や魂といったものも、結局のところ、神経細胞の電圧の変化に還元される」← これに批判加えるオカルトな奴って多いよな。
神秘的な力に見えても、実は物理法則を利用しているだけとか手品の仕掛けみたいなのかも知れない。
藤井の解読作業で、加茂川達が発見した碑文が新発見の遺物だと判明する。そこから伝説の底にある歴史に迫る。
ここがこの話の芯だな。
そして、現在のプラガダンの風習への理解を深める。現実向き合うと云う事だな。
ネピ島は少イスカンダル(宇宙戦艦ヤマトじゃないぞ)の大噴火の兆候に晒されている。過去にも文明を壊滅させた自然現象にどう対するか。
緊張感を与える事態だ。調査・保存をどうするか思案どころだ。
加茂川がプラダガンの湾から持ち帰った古代コンクリート片を古巣のゼネコンの研究室で分析をする。
ここでも、加茂川の性格が露になる。どこかで躓くぞ。既に躓いてはいるのか。破滅だな、待っているのは。
藤井がインドネシア政府の発掘調査に協力する形で、ネピ島に入る。加茂川と人見も後を追う。人見は調査への協力だが加茂川は特権的見学者の立場だ。
海底の遺跡の実態を知る。さらに謎が加わる。この辺はいいね。
ここでも加茂川は専門家を相手に自説を吹聴する。お調子者なのだな。
しかし、男は災厄に見舞われるが、女性は何事も無く遺物に迫る事が出来る現実に突き当たる。神秘の力なのか。
独特の生物群の生態を目の当たりにする。
以前に見た野辺送りで保存された遺体の処理に同行する。珍しい葬送の儀式だ。死生観としては他の地域にもある風習だが、このことが火山と関わりが深いらしい。様々な事象が絡み合う。
火山と古代の文明との関連を推測する。現代に繋がる文化の伝承であるらしい。
オーパーツではない古代の遺物なのか? 決して火山噴火を制御しようとするものではなさそうだ。あるがままに観測結果から未来を予測しているのだな。
愈々火山の状況はのっぴきならないと思われる状態に到る。少数を残して外部の人間は島を去った。とうぜん加茂川は現地にへばりつく。
藤井は学生を伴っているので安全を優先して退避したが、悔しがる。学者魂だな。
ギリギリの状況と思われる中、加茂川と人見は海に出る。加茂川は湾の底に潜り、そこで新たな発見をする。
神秘と科学が交錯する世界。話はこの先どう展開するか?
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