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2023年09月10日20:15

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梶尾真治『ボクハ・ココニ・イマス』緩やかな極限環境SFだ

この作者は思い出SFやユーモア―SFだけでなく、ホラー愛好者でもあったのだ。

107ページ
いきなり収監される場面。そこには減刑されるけど実験段階の刑罰法の実験台になる司法取引があった。
「一年の刑期が八ヶ月に短縮されるのだということを。」← 甘い誘惑だ。

「何故、消失刑というのですか?」← 名称が恐ろしげ。
読み進めていくと、あまりにも杜撰な企画で運営されている。一番基本的な監視体制もまともにない。これで刑罰が成立するのか。

「行為をリングが予知して首を絞めるという。」← 孫悟空の緊箍児だ!
�� 無視 刑�瓣� 結末は読めるが、この作者の事だから捻ってあるだろうな。

「受刑者を世中の情報から遮断するつもりらしい。」← 通常の収監者だって新聞や書籍を購入できるのにな。テレビ・ラジオ、コンピュータは知らんが。
今どきなら、職業訓練としてコンピュータに触れないわけにはいかないと思われるがな。

他に同じ刑を受けている物がいる事が解るが、そんな状況になるまで放置される体制なのは、実験段階とはいえ欠陥のある制度だ。
非公開で進めている実験ではないのか?

特殊な環境の物しか選択できない刑と云う事になると、罪状などによる選別が必要だろう。克則が推測する様に、専用の居住施設を準備するのか?
いずれにしろ司法機関が行うにしては謎が多く杜撰過ぎる。

回想として、克則がどんな科で罰を受けるのかが語られる。平凡なサラリーマンが秘めた凶暴性はちょっと怖いな。そこまでするのか?
リングの性能だけはとんでもない技術だけど、運用面が笊体制だな。

中原彩奈って、絶対に出会いたくない女だな。

受刑者は社会から弾き出された存在ではあるが、外出は自由で、しかしそれは認識されない者としての危険を抱えた生活になる。これは本気で恐ろしい、きつい刑だな。記録を残せないのは厳しい。
他者から見えない仕組みにも何か欠陥がありそうだ。

「大型犬は克則の匂いを感じた。」← 全く外部に検知されない事は無い。
外部環境に干渉すれば、それは観察される。怪異として認識される存在になってしまう。狸と云う事にされたが。
他社が受刑者を意図して害する事は可能だと云う事だ。

「自分は、こんな女のために罪を償わなくてはならなくなったということか。」← 人生には陥穽が至る所にあるな。
「従兄や叔父、叔母」← これらの人達は未決拘留中に面会もしなかったのか? 克則の環境が悲しい。


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