mixiユーザー(id:415360)

2023年08月15日17:56

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塩崎省吾『ソース焼きそばの謎』は大いなる近代史だ

ジャズの歴史を辿る場合、象牙海岸にも奴隷制度にも南北戦争にもその後の人種差別にも触れないわけにはいかないよな。
なお、「敗戦後」とあえて記している。

170ページ
敗戦後の食糧生産と輸入の現状、人工甘味料の認可・規制問題で、ソース焼きそばの容態が変遷する。これは敗戦後二十年以上経って生まれた者としては知らない世界だ。歴史の面白さだな。

焼きそばに関連してお好み焼きを共に探求するが、東京の下町だ、もんじゃ焼きはどういう位置だったのか気になる。枝葉ではあるだろうけど。歴史的に何か絡みはある気がするが、筆者の興味が向かないのだろう。一言も触れられないのは当然か。

敗戦後の状況として、政府の方針とアメリカの対応が影響を与える。
「貧乏人は麦を食え」← マリー・アントワネットの「パンが無いならケーキをお食べになったら…」と同じ曲解がされているわけで、当時の食糧事情を如実に反映しているな。

ソースを絡めて焼くのではなく後がけで食すと云うのは、所謂カップ麺もその方式だが、店舗や屋台で食す場合に見たことはない。これが、ソースに含まれる人工甘味料が理由であったと云うのは、他の食品にも広がる話だ。こういう追求が面白いな。

お好み焼き屋にしろラーメン屋などにしろ、ソース焼きそばは原価や手間に対して利益率がいいと云うのも普及の理由であると云うのは肯ける。供給する側に有利であることは重要だ。

ソース焼きそばの誕生はずっと古かったが、広範囲に普及し祭りの屋台などで食べられるようになったのは敗戦後であることが固まった。そして、話は敗戦後復興期から高度成長期へと向かう。街中華なども台頭して来るわけだ。負けずに生き残るんだな。


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