正和・亜紀子夫婦の心の交流を特集している。
魔物や不可思議事件はちょっと薄いのが寂しいけれど、それでも鎌倉の街に住まう人達の話だ。
『あこがれの街』
童顔・幼児体型の亜紀子は、人妻だとは思われないのであった。
新婚時代、一色先生から鎌倉の事を教えられる。そこには怪異や不思議が満ちていた。それでも少しずつ鎌倉の街が好きになっていく。
『納戸の中でドッキリ』
一色家の納戸は人外魔境。代々の蒐集した物が集まっている。平凡な育ちの亜紀子には吃驚な物ばかり。
何たって婆やのキンさんが一番の驚異だった。
正和の一番隠したかったものはアレか。
『雨夜の使者』
鎌倉の地に住まうのは魔界の者ばかりではない。現世の存在でありながら遺恨を持つ者もいる。
そんな生物が巻き起こした怪談だけど、伝統芸能が一つ救われた。
アカミミガメの問題にも苦言を投げ掛ける。
『夢ビデオ』
物語の主人公になれる特殊技術。すは殺人事件かと思いきや、自然史だったが物議を醸す。
亜紀子には楽しい体験だったみたいだ。
『梅雨の出来事』
真菌類は人類をも操る。実は地上最大の生物だとも云われる。
呪いでも何でもなく、キノコの毒で大変な騒ぎ。キノコねたは他にもあるけど、この話は秋じゃないんだな。
『奇妙なペット』
子供の頃に飼った生物と云うのは、一生友達だ。
でもまさかねえ、そんな生物に懐かれちゃうなんて。いたずら者でも憎めない、小さい生物との触れ合い。いいもんだね。
『二階堂の魔剣』
一色先生は武道に長けている。後輩の指導を任されるくらい。
そしたら亜紀子がモテちゃって、ひと騒動。鎌倉に蟠る怨霊が悪さをするも、亜紀子のビンタで退散。ちょっと亜紀子もいい気分だったりする。
『盗まれた国宝』
心霊と詐欺は仲良し。鎌倉ならではの国宝が絡んで、悪質な犯罪が行われるのを一色夫妻で見事に解決。
矢鱈とオカルトを信じるのは、身の破滅だな。
魔界の面々とも仲良くね。
『比企の契り』
正和と亜希子の前世からの因縁。
でも、生れ変ってるのに如月姫はなんで亡霊なんかやってるんだと云うツッコミは措いておいて、添い遂げる運命だったのだな。
『空中の密室』
この巻で唯一殺人事件の話。亜紀子は事件の全容を知って、夫婦というものについて思索を巡らす。
時には面倒臭い奴だと思ったりするけど、仲良し夫婦だな。
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