外国作品を読んだたら、日本の作品をと交差して読むのを基本にしている。
日本SFは早川か徳間、古くは奇天出身という思い込みがあったが最近はそうでもない。創元が日本人作品の新刊を出したりする時代だ。そんなところから出た作家、気になってはいたけど題名が気に入って購入。
『わたしたちの怪獣』
怪獣のいる美しい風景が描かれる。
主人公にしろ妹にしろ父親にしろみんな気狂いだ! トチ狂った一家と怪獣の関係はわからないが、未知の巨大生物にどう対応したらいいかはしっかり書き込まれている。果して、自衛隊にその覚悟はあるのか?
オーロラが発生した事と、白腸が出現した事には関連があるに違いない。
シャボン玉のイメージはこの世の儚さの象徴か。
核兵器以外に手段はなかったのか? (きっと作者が使いたかったんだろう)
『ぴぴぴ・ぴっぴぴ』
時空跳躍ネタ。既存の作品で指摘されているタイムパラドックスは敢えて問題にしていない。
時空を超える事よりも、生活そのものの停滞について思索する。社会そのものは深く描かれないが、一種のディストピアもの。
「ザ・ビートルズの二五人のメンバー」← 歴史改変の招く曖昧さ。
「〈声かけ〉の記憶にしか残らない。」← 時取はどうやって改変を認識するんだろう。
いずれにしろ歴史が一本戦と云う設定はかなり難しいな。
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