数ヶ月前に、「リーンアウトの勧め」という記事を書きました。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978545794&owner_id=1750116
今回は、「リーンウィズの勧め」です。
私が高校生の時35年以上前に、世界チャンピオンだったケニーロパーツの影響で、ハングオンが流行りました。
その後、バリバリマシンという雑誌の影響で、峠では無理膝でハングオンして走るのが大流行しました。
今でも若干フォームは変わりましたが、ハングオフで走るのが最速だと思われています。
サーキットを走る人は知っていますが、同じようなハングオフのフォームでも、トップレーサーと、そうじゃないライダーのコーナーリングスピードは全く違います。
トップレーサーと、そうじゃないライダーのコーナーリング速度が全く違う理由は、一言で言うとタイヤの限界を引き出せてないからです。
トップレーサーじゃなくても、タイヤのグリップを引き出せる能力が、ライダーによるコーナーリング速度の差になる主要な理由です。
ハングオフは、ある意味で最速のライディングフォームですが、しかしこれが多くのライダーにとって、コーナーリング速度が遅くなっている原因でもあります。
私はずいぶん前に、この事に気づいたので、もう長い間、ハングオンやハングオフのフォームはやっていません。
タイヤの限界を引き出せない人が、ハングオンやハングオフのフォームをやっても、あまり意味がないからです。リーンインで十分です。
たいていのライダーのハングオンやハングオフは、タイヤのグリップを引き出しているライダーのリーンウィズより遅いです。
サーキットで膝をすっていて、リーンウィズの速いライダーにブチ抜かれたとかいうのを聞いた事があるかもしれませんが、そういう事です。
リーンウィズの最大のメリットは、瞬時にリーンインにもリーンアウトにも出来るので、状況により臨機応変にその時にあったフォームに変えられる事です。
リーンウィズ、リーンイン、リーンアウトを、状況によって使い分けられるライダーは少ないですが、これが出来るようになると、瞬間的にベストなフォームに出来るので、曲がりやすいしバランスも取りやすいです。上半身の動きとバンク角の動きでコーナーリングをコントロールしやすくなり、安定感があり安全な走りをしている実感が持てるようになります。
お尻の位置を動かさなくても、シート荷重を内側・真ん中・外側と動かす事は可能です。リーンウィズのフォームは、少しの上体やバイクの動きで一瞬でリーンアウトにもリーンインにも出来ます。そうするとより効率良くリーンイン・リーンアウトのメリットを瞬時に引き出せます。
林道を走るオフロードライダーやエンデューロライダーは、無意識にこれを瞬時にやっていて、かつステップ荷重もやっているので、あのような足場が悪い細い道を軽快なペースで走れるのです。
リーンアウト、リーンウィズ、リーンインの使い分けが出来て、タイヤの限界を引き出せるようになってから、ハングオフのフォームに取り組むのが速く走れるようになる近道だと思います。
タイヤが滑ったところが、タイヤのグリップの限界ではありません。
適切なハンドルの切角に加えて、適切な荷重をかけてコーナーリングをしてタイヤが滑るところが、タイヤのグリップの限界です。
たいていは、切角や荷重が足りないのに、限界だと思っています。
ハイグリップタイヤだと、余程バンク角のあるバイクじゃないと、先にどこかが接地してしまい、タイヤのグリップの限界を知る事はできません。
そういう意味で、練習ではハイグリップタイヤを履かないほうが良いです。永遠にそこを知る事が出来ません。
ハイグリップタイヤ以外では、ノーマル車でのリーンウィズでも、タイヤの限界を引き出せます。
ハングオフは、リーンアウト、リーンウィズ、リーンイン、ハングオンより難しいライディングフォームですから、先にハングオフ以外で練習したほうがタイヤの限界を引き出せるようになります。
タイヤの限界が引き出せて、リーンインでもバンク角が足りなくなって、それから必要に迫られてハングオフに自然になっていくのが良いと思います。
そのレベルになった時は、恐らく全日本ライダー並みに速くなっているでしょう。
私は、密かにそこを目指しています。笑
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