われわれにとって大切なことは、遠くにぼんやりと存在するものに目をやることではなく、手近にはっきりと存在することを実行することだ
――――トマス・カーライル
自己啓発本の古典である『道は開ける』は、カーネギー(鉄鋼王じゃない方)が記した「悩みの解決法」のハウツー本である。世界中でいまだに売れ続けているだけあって、現在でも通用すると思う。
その第1章「今日一日の区切り生きよ」は、彼の最初で最大のメッセ―ジであろう。おそらく、目の前の一瞬一瞬について全力で生きることができるのならば、他の処方箋など必要ない。
人間は一度に一つのことしか実行できないし、処理速度の限度だって一定だ。その単純な事実を、しばしば無視するからこそ、肉体や精神の働きは狂ってしまう。
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自分の荷物がどんなに重くとも、日暮れまでなら、誰でも運ぶことができる。
自分の仕事がどんなに辛くとも、一日なら、誰でもできる。
太陽が沈むまでなら、誰でも快活に、辛抱強く、親切に、貞淑に生きられる。
そして、これこそが人生の秘訣そのものだ。
――――ロバート・ルイス・スティーブンソン
人間の性格のうち、もっとも悲劇的なものは、どの人でも人生から逃避したくなることだろう。
『一日だけを精一杯に生きること』言葉にするのは簡単だが、どうにも忘れてしまう。過去のつらい経験、将来への不安、そして現実逃避。
未来を不安に感じて現在の生活から逃げていないだろうか?
過去を後悔するあまり、現在を傷つけていないだろうか?
それは酒かもしれないし、ギャンブルかもしれないし、ネットかもしれない。私たちは、未来も過去も触れることはできない。唯一無二の所有物。それは現在だけなのだから。
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