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2020年05月03日17:59

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バイクは原付から乗ったほうが良い(原付の運転のコツ)

最近、娘が原付免許をとったので、家族で原付ツーリングに時々行っています。
あらためて、50ccの運転って、難しいなぁって思いました。
ネットで、原付の運転のコツを調べてみたら、二段階右折の説明ばかりで、初心者の原付ライダーにとって最も難しい、進路変更のコツについて書いてあるものがなかったので、ベテラン原付ライダーの私が書いてみようと思いました。

私の原付歴は、中学2年の時に、高校1年の姉が原付スクーターを買ったので、時々それを借りてコンビニまで行っていたのが始まりです。
田舎なのでコンビニまで歩くと15分もかかるし、山の上だったので自転車だと帰りが辛かったからです。
当時は、おおらかな時代だったのか、誰にも注意されませんでした。
バイク歴としては、その前に、友人が持っていたポケバイが初めて乗ったバイクです。
それから約38年、ずっと原付は持っています。
今でも現役の原付ライダーです。笑

50ccの運転が何が難しいかというと、難しい順に、
1位 幹線道路での車線変更
2位 死角に入らない運転
3位 二段階右折
4位 左端の狭い部分を走り続けないといけない事。
です。

近年、大型自動二輪免許が教習所で取れるようになりましたが、原付から運転していないライダーには、上記の4つとも余り上手くない人が少なからずいます。
大型自動二輪免許を持っている人でさえ、あまり上手じゃないのがめずらしくない事を、自転車しか乗った事なかった初心者がいきなりやらないといけないのですから、それは原付が難しいわけです。
原付から乗ったほうが良い理由は、ここにあります。

右側を追い抜いていく4輪車と路肩の間の狭いところを真っ直ぐ走り続けるのは、意外と難しいです。
路肩が凸凹になっている事もめずらしくありません。
中型以上のバイクは、普通にいきなり道路の真ん中を走れますから、狭いところをまっすぐ走る事の得意じゃないライダーはめずらしくありません。
50ccから乗っている人は、皆ここは上手になります。
道路の端といっても、路肩の50センチは開けて走るようにしましょう。後続車に気を使って左端ピッタリを走っていると、ギリギリまで寄せて抜いていく車がいた時に逃げ道がなくなり、少しでもフラつくと接触転倒になりかねないです。わざとギリギリを抜いていくキチガイドライバーもいます。
渋滞ぎみで流れが悪い時や、制限速度30キロの道路とかで流れに乗れている時は、端を走る必要ないです。車線の真ん中または右寄りを走ったほうが安全です。
ただし右寄りを走っていると、嫌がらせで、その左側に強引にねじ込んで来る軽自動車がたまにいます。流れに乗れている時に後ろに走っているのが軽自動車の場合は、真ん中よりを走って嫌がらせをされないようにブロックしたほうが良いです。
嫌がらせで並走をされた場合は、不本意でしょうが、すぐに後ろに下がって並走状態を解消した方が良いです。狭いスペースでの並走は大変危険です。その状況で転倒すると死亡事故になりかねないので、頭にきても直ぐに下がりましょう。そういう事をしてくる奴は絶対に下がらないので、早く並走状態を解消しないと危険です。

二段階右折は、コンパクトに90度向きをかえないといけません。
いきなり中型以上の免許をとった人には、コンパクトに向きを変える事を上手に出来る人は多くないです。
コンビニとかの駐車場で、コンパクトに向きを変えないといけない状況はよくありますが、この何気ない動きにライダーの腕の差が大きくでます。
原付から乗って狭いところで向きを変えるのに慣れておけば、動きは同じなので大きいバイクに乗ってからも、すぐにかっこよく向きを変えられるでしょう。
狭いところでコンパクトに向きを変えるのは、バンクさせずにハンドルでバランスをとるのがコツです。
バンクさせなければ、大きいバイクでも小さいバイクでも、向きがえのコツはまったく同じです。

二段階右折で向きを変える場所は、交差する道路の片側の幅員の真ん中ぐらいが良いです。
教科書には渡り切ってからと書いてありますが、渡り切ってからだと、左折レーンで左折青信号で邪魔になってしまう事があります。交差する道路の右寄りでも右折レーンの前になってしまう事があります。交差する道路の進行方向真ん中ぐらいに待機するのが良いです。真ん中は直進レーンの事が多いです。
ト字T字交差点の場合は、法的には二段階右折しないといけないですが、待機する場所がなく危険な事があります。この場合は、そこでの二段階右折は諦めたほうが安全の為に良いです。二段階右折は欠陥だらけの法律です。

50ccは加速が悪いのでメリハリを付けにくく、死角にはいってしまう時間が長くなりがちです。4輪に並走される事も日常茶飯事に多いです。
自分の存在を認識されずに、突然寄って来られる事がよくあります。
そうならないように、死角に入り続けない事と、並走しない習慣をつけておく必要があります。
この習慣は、大きいバイクに乗ってからも、大いに役にたちます。
私は中型以上のバイクでも車に乗っている時でも、死角と並走には常に気を付けています。

そして、50ccにとって、最も難しい本題の車線変更です。
車線変更って、ベテランドライバーでも得意じゃない人が多いです。
第三通行帯まであると、都会の道路では、真ん中の通行帯を走ってるドライバーが多いです。
この理由は第一通行帯を走っていると、路上駐車や左折車や路線バスにつかまって頻繁に車線変更が必要になり、その時に第二通行帯の車にブロックされるのが面倒な事と、第三通行帯だと右折車や右折渋滞や右折レーン等につかまる事があるので、最初から第二通行帯を走るのがラクだからです。

50ccの場合は、法律で基本第一通行帯を走らないといけないと決められているので、第二通行帯を走り続ける事ができません。
また第一通行帯でも、最高速度制限が30キロのため、自転車のように左端によって走らざるを得ません。
30キロで左端を走っていて、そこから第二通行帯の流れが速い場所に車線変更するのは、けっこう難易度が高いです。
第二通行帯の4輪ドライバーは、できれば原付を入れたくないので、寄せてきたり、そのまま追い抜こうとしたりする人が多い事も、難しくしている理由です。
車線変更は50ccが最も難しいと思います。恐怖を感じている原付ライダーも多いと思います。
たいていの50ccは下手くそな車線変更をしているので、第二通行帯の4輪が最初から警戒して避けて入れてるのが現実です。
自転車も、そういう傾向があります。

では、その恐怖をやわらげる車線変更のコツはあるのでしょうか?
これはあります。
少し特殊ですが、以下のようにやると良いです。
中型以上でも車線変更が苦手な人は覚えておくと良いと思います。中型以上でも安全度が高まります。
車線は第三通行帯まである場合は3車線あると考えている人が多いと思います。
しかしライダーであるならば、1通行帯の中に3車線あると考えるのが良いです。
つまり第三通行帯まである場合は、9車線あるという考えです。
私は1通行帯の中に、2〜5車線あると考えて運転しています。状況によって使い分けています。第三通行帯まである場合は、基本15車線あると考えて運転しています。

50ccは第一通行帯の左端を走っている事が多いと思います。
普通はそこから第二通行帯まで車線変更しますが、そうではなくて、一回、第一通行帯の右寄りまで進路変更します。
第一通行帯の左寄りから右寄りに進路変更する場合も、3秒ウインカーを出してから進路変更します。
そこで更にもう一度、3秒進路変更の合図を出してから、第二通行帯の左寄りに車線変更します。

車線変更は、移ろうとする車線と同じ速度まで出してからするのが基本ですが、原付の場合は、加速が悪いし法定速度の問題があり、同じ速度まで上げるのは困難な事が多いです。
ですから、車間が少ない車線変更の場合は、第二通行帯の車に入れてもらう必要があるのです。
ドライバーの心理としては、原付を前に入れたくないので、車線変更しようとしているのに、抜きに来る事も多いです。ですから、第一通行帯左端から第二通行帯の中央に、いきなり車線変更するのは、けっこう危ない事があります。
第一通行帯の右寄りからなら、ドライバーの視界に原付が入っているし、そこでウインカーを出していれば、だいたいは入れてくれます。
基本は、第二通行帯の車と同じ速度が良いですが、それは原付には難しいので、第二通行帯の車が減速してくれたのを確認してから、第二通行帯の左端に入るのが良いです。
第二通行帯の車が減速した場合は、たいていは入れる準備なので、ホーン鳴らしたり煽ってきたりはしない事が多いです。
露骨にブロックや急加速やホーンを鳴らしてきた時は、素直に、その車の後ろに入りましょう。無駄なトラブルは避けるべきです。
第二通行帯の左に入ってから、分岐などでそのまま第二通行帯を走り続ける必要がある場合は、車間に余裕ができたら第二通行帯の真ん中などに移動すれば良いでしょう。
後ろの車がぴったりつけている場合は抜きたいということなので、タイミングをみて安全なところで速度をゆっくり落として抜かさせたほうが良いです。

第一通行帯の左端から第二通行帯の左端までの車線変更は、3mくらい移動しないといけないですが、第一通行帯の右端から第二通行帯の左端までは1mの移動でいいので難易度も低いです。
第一通行帯の右端と第二通行帯の左端は、他車の死角に入りづらいポジション取りですし、自分のミラーの死角も少なくなるし、前も後ろも見やすいし、路上の落ちてる物も踏みにくいポジション取りです。
路上駐車が多い場合は、最初から第一通行帯の右端のポジションをとり、第二通行帯の左端と進路変更を繰り返せば、安全で効率が良いです。
原付二種以上で上手なライダーは、常にこのポジションで運転している事が多いです。

通行帯内を3車線に分ける考え方は、
左端は、左折と譲りラインです。
右端は、進路変更、右折、追越(擦り抜け)ラインです。
真ん中は、後ろの車が寄せて来る場合のブロックラインです。
このように使い分けます。
流れより自分が遅い場合は「譲りライン」、流れと同等以上の場合は「右寄り」を走るのを基本とするのが良いです。
真ん中は、追突しやすいし、されやすいポジション取りです。特に初心者は追突事故を起こしがちです。
道路に穴があいていたり物が落ちていた時に、四輪がまたいでしまうので、踏んでしまいやすいポジション取りです。右寄りか左寄りであれば、4輪がタイヤで踏まないで避ける事が多いので、それで気付ける事があります。
また真ん中は、隣の通行帯の車が死角に入ってしまうので、ミラーでの確認だけだと不十分で危険です。
真ん中は、後ろの車をブロックする時と、前に何もいない時以外は、なるべく通らないほうが良いです。

進路変更の手順ですが、まずミラーで後方の確認をします。
ウインカーを3秒だします。
ミラーと横と斜め後方の死角の目視確認を合わせて1秒でします。
そして、進路変更です。
後ろの車が自分より少しでも速い場合は、自分を抜きに来ていますので、車線変更してはいけません。
後ろの車と同じ速度になってからか、減速してくれた事を確認してから入りましょう。
車線変更は、予見運転で、なるべく早めにするのが良いです。
ギリギリのタイミングだと、寄せてくる意地悪なドライバーも少なからずいます。
入るのが早すぎても、左端を走れば抜いて行きますので、ギリギリで入るより早めのほうが良いです。

自転車は時速10〜20キロぐらいで走る人が多いです。
最近の原付二種は90キロ以上出るのが普通です。
20キロから、いきなり90キロ以上出るのに乗るのは危ないので、法定速度30キロでリミッターで60キロしか出ない50ccから乗って、速度に慣れてから徐々に速いバイクにする事をお勧めします。
少なくとも、原付1万キロ+原付二種1万キロ=計2万キロぐらいの経験を積んでから普通二輪にステップアップするのが良いと思います。
死亡事故は、速度が原因の事が多いです。大型自動二輪ライダーが運転者の中で最も多く死んでいます。大型自動二輪のスピードは、公道下道ではまったく必要のないものです。

ただし原付の最大のリスクは、法定速度が30キロの事でもあります。
ある程度、原付の運転に慣れてきたら、幹線道路の車線変更では、法定速度を守らないほうが安全です。
原付の事故の報道を見てると、幹線道路の車線変更で速度差が原因で4輪と衝突した死亡事故が繰り返し起きています。
30キロ超えると速度違反で取り締まりに合うリスクがありますが、車線変更で4輪に轢かれるリスクよりは良いと思います。
慣れるまでは、ここで書いた方法で車線変更して、原付で1万キロの経験を経たら、原付二種にステップアップする事をお勧めします。

ちなにみ、原付二種程度の速度のバイクでの運転を練習にとりいれてるプロレーサーは多いです(NS50,NSR80、NSF100、グロム125等)。小さいバイクで十分走りこむ事が実は上達のコツです。大きいバイクだけでは、速く走る為の体の使い方や限界のコントロールを、なかなか覚えられません。
サーキットでは、大型バイクだけに乗っている人より、ミニバイクでも走っている人のほうが、レベルが高い事が普通です。
大型バイクとミニバイクは走り方がまったく違うと言われていますが、ミニバイクで走り込んでいない人は、ミニバイクのような限界コーナーリングを大型バイクでは出来ないだけだったりします。
本当に上手な人は、小さいバイクで走り込む事の大切さをわかっています。
これらのレーサーは、小さいバイクで出来た動きを、大きいバイクでも出来るはずだと取り入れて腕を磨いているのです。
世界チャンピオンも、ミニバイクで練習してるそうです。(レイニー、マルケス等)


バイクの車線の使い方
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