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2019年07月16日17:49

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ABSは必要か?

125cc超のバイクには、ABSの装着が義務付けられたそうです。
ライダーの間で、ABSの必要性について、時々議論になります。
面倒なので、その場では、あまり語りませんが、ここで書いてみます。
ABSって必要でしょうか?

いつものごとく結論から書くと、
タイヤの限界付近でのコントロールを身に着けている人には必要ないです。
あと、限界付近でコントロール出来るようになりたいと思っている人には、ないほうが良いでしょう。

タイヤの限界でのコントロールなんて出来ないし、出来るようになりたいとも思わないという人には、ABSは高性能のものであれば、あったほうが良いでしょう。

タイヤの限界付近でのコントロールが出来る人は下記の事を理解しています。
(1)タイヤは、若干滑らしたほうがグリップが良くなる。ここがタイヤの限界。
(2)ブレーキがタイヤの限界を超えたら、微妙に力を抜いたり入れたりして、限界付近で微妙なコントロールが出来る。教習所等で教えるポンピングブレーキは間違った技術である。
(3)サイドブレーキもシフトロックも使わない、ブレーキング慣性ドリフトを、やろうと思えば出来る。(安全なクローズドされたところでやりましょう。バイクは転倒リスクがあるので、お勧めしません。)
(4)バイクの場合、フロントロックした時に転倒しにくいように、フルブレーキング時は、バイクを直立状態になるべく保つのが良い。
(5)運転で最も難しくて奥が深い事の一つは限界ブレーキなので、それを機械に頼ってしまうのはつまらない。

昔のABSは、タイヤがロックするとステアリングが効かなくなるので、ロックさせないように早めにきくように設定されていました。
その為、一番ブレーキが効くところの前にABSが作動してしまうので、タイヤの限界付近でブレーキのコントロールが出来る人にとっては、制動距離が長くなり、とても怖い邪魔な存在でした。
近年の高性能のABSは、昔のよりは効くのが遅くなったみたいですが、それでもタイヤの限界付近でコントロール出来る人にとっては、邪魔な存在です。
近年の4輪のABSは、10キロの以下の低速域ではABSが作動しないようになっているようで制動距離が伸びてしまう事は少なくなったようですが、バイク用は停止する瞬間まで作動するようです。
ABSは、ドライバーの意思に反した介入がおきてしまいます。
予見できない介入は、バイクが予測しない動きをする事があるので、怖いです。
ABSは、ジャックナイフが出来ないと言われています。
あえてタイヤを滑らしたりロックさせたりしてコントロールするオフロードやエンデューロの世界では、ABSは使わない事が普通です。
バイクで雪道を走る人はあまりいないでしょうが、雪道は滑るのが当たり前なので、ないほうが扱いやすいと思います。

これ運転が上手になりたい人にとっても、ABSが勝手にコントロールしてしまうので、いつまでたってもタイヤの限界でのブレーキコントロールが出来るようにならないので、上達する為には邪魔な存在です。
ABSが効くか効かないかの付近のコントロールは可能ですが、それであれば、かけっぱなしと大差ない気がします。

ABSのメリットとして、急ブレーキでもハンドルがきく事と言われていますが、これはさほど意味がないと思います。
ABSが介入するほどの急ブレーキでは、横方向に使えるグリップがたいして残ってないので、思ったようにハンドルを利かせる事は出来ません。
この状況で思ったようにステアリングコントロールできるのであれば、その人にABSは必要ありません。
限界付近のブレーキングでは、ABSがついていても、ついていなくても、ステアリングはあまりききませんから、ステアリングをきかせる為には、ブレーキを抜く作業が必要です。
左右どちらかに避けないといけない時は、限界までブレーキを使い続けてはいけないのです。
タイヤのグリップを縦方向に100%近く使ってる時は、横方向のグリップはほとんど残っていません。
ABSは、完全にロックさせるよりは、若干ステアリングがきくという程度のものです。
ABSが付いていても、横方向には滑りますから、注意が必要です。
ABS付だと、この抜くという作業を覚えられない可能性があります。
ブレーキを抜きながらコントロールするスキルは、速く走る為にも、安全な走行をする為にも、実は最も大事なことの一つです。

ブレーキの限界がわからず、ブレーキをガツンとかけてタイヤをロックさせて、グリップ回復の為にブレーキを抜いてコントロールする事が出来ない人、ブレーキを極めたいと思っていない人には、安全のためABSはあったほうが良いでしょう。

バイクのブレーキのかけ方としては、過去に何度も書いているように、
リアブレーキを一瞬早くかけるのが良いです。
その差は、ほんのコンマ数秒の違いです。
一瞬早くリアブレーキをかけると、リアサスから沈むような動きになりますので、リアブレーキも有効に使う事ができますし、同時にかけたりフロントブレーキだけより後方に荷重がかかりますから安定感も上がります。
前後とも、最初軽くブレーキをあてて、サスペションの沈み込みにあわせて強くしていきます。
このかけ方であれば、タイヤの限界近くを使う事ができるので、簡単にはロックしません。
ABS付でも、ガツンと急ブレーキをかけてしまう人が多いので、実はタイヤの限界を使えていません。
前後のタイヤのグリップを100%使うつもりでブレーキをかけていくと、バイクの場合、普通はリアタイヤのほうが先にグリップの限界がきます。
これは急ブレーキの場合は、フロントの荷重のほうが強くなっていくので、フロントタイヤのほうがグリップの限界が上になるからです。
そうなったら、リアタイヤのブレーキを若干抜いて、フロントブレーキをかけ増していきます。
そうすれば、もっと上のフロントタイヤの限界域までタイヤを使う事ができます。リアから先に滑れば転倒しにくいです。
フロントタイヤが限界に近づいたら、微妙な力加減でブレーキをコントロールします。滑ったら若干緩めて、すぐにまたかけ増す事を繰り返します。
教習所で教えるようなポンピングブレーキではありません。
ブレーキは前後共にかけっぱなしで、かけながら、力の入れ具合を抜いたり強めたりしてコントロールします。
極めている人は前後別々にコントロールできますが、それが難しければ、リアのロックを抜いてからはフロントに集中するのが良いです。
ABS付では、この作業は永遠に覚えられないと思います。

このブレーキのかけ方をマスターすれば、レーサーと同等以上に、ブレーキが上手になります。
私は、ユーチューブで有名レーサーの動画を見ますが、自分のほうが上手いなと思う事があります。笑
最もブレーキが上手いのは、4輪ではラリースト、2輪ではスーパーモタードのライダーだと思います。
ターマック(舗装路)から、滑りやすい様々な路面まで、状況に応じて常に限界に近いブレーキングをしています。
引退した、トミ・マッキネンの動画なんて、ほんと神です。(ラリー車にABSがついているかどうかは知りませんが)





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