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2015年09月01日19:34

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リアブレーキの使い方

近年、中年のリターンライダーが増えているのに伴って、バイクの死亡事故も増えているらしいです。
中年のリターンライダーが10代の頃は、リアブレーキはあまり使う必要がないという考えが一般的だった気がします。
その考えが基本となっているため、上手くブレーキを使えてないライダーが多い可能性があります。
死亡事故は、速度が大きな要因である事が多いので、衝突する瞬間まで少しでも減速する事が大事です。
また、リアブレーキが上手に使えると、強めのブレーキをかけながらの進路変更も不可能ではないですし、路面状態が悪い場合の急ブレーキもやりやすくなります。
転倒しないように、衝突する瞬間まで急ブレーキにより減速しようとすれば、ぎりぎり紙一重で衝突を避けられる事もあります。
フロントブレーキだけでの急ブレーキで左右に避けるのは困難です。

バイクも自転車も4輪車も、リアブレーキを上手に使わないと制動距離は長くなってしいます。
前ブレーキだけで急制動をすると、荷重がフロントばかりにかかってしまい、フロントタイヤのグリップの限界までしか減速できないです。
前ブレーキだけで良いと言う人は、急制動時はリアの荷重は抜けてしまうのだから、リアはすぐスリップしてまい意味がないと言いますが、それはブレーキのかけ方が悪いです。
接地している限りは、リアタイヤもブレーキに使ったほうが良いです。
制動距離を1〜3割短縮できます。(1〜3割の差は、バイクの違いや、ブレーキのかけ方の違い、タンデムかどうか等です。)

一瞬早くリアブレーキをかけるのが安定的に制動距離を短くするコツです。
フロントブレーキよりリアブレーキを先にかけると、リアにも荷重がかかるので、リアタイヤのグリップも有効に使えます。
特に急ブレーキの最初は、リアに荷重をかける事が重要です。

気を付けないといけないのは、急ブレーキでもガツンとかけてはいけないです。
ガツンとブレーキをかけると、荷重がかかる前にタイヤの回転を止めてしまうので、タイヤのグリップの限界より遥か前にスリップしてしまいます。
最初やや軽くブレーキをかけ、サスペションの沈みこみとタイヤへの荷重のかかり具合に合せて、ブレーキをかけ増していくのが良いです。
その間を時間にすると約0.5秒くらいです(サスペションの硬さ等によって違います)。
急ブレーキでは、それ以降は、フロントブレーキの配分を大きくしていきます。
このブレーキのかけ方は、一般のライダーのブレーキのかけ方に比べて、かなり限界が高くなるので、そう簡単にはロックしません。

このブレーキのかけ方は、自転車や4輪車にも応用できます。
自転車でパニックブレーキをかけた時に前転してしまったというのを時々聞きますが、一瞬リアブレーキを先にかければ、ジャックナイフになりません。
4輪車の場合は、最初からリアブレーキが一瞬先にかかるように設計されている事が普通です。
ただし急ブレーキをガツンと踏むと、リア等に荷重がかかる前にタイヤがロックしてしまうので、ABSが付いていたとしても、ブレーキの限界が低くなり制動距離が長くなってしまいます。
4輪車でも最初一瞬軽くブレーキを踏んで、リアも含んで下へ沈み込む荷重をかけてから、ブレーキを踏み増すのが、安全に制動距離を短くできるやり方です。
低速からのブレーキングの場合は、このような操作は必要ないですが(超低速の場合はガツンと踏んでロックさせたほうが停止距離が短くなる)、高速からのブレーキングの場合は安定感がまったく違います。

バイクの場合、フロントより一瞬リアブレーキを先にかけるためには、右足をブレーキにかけておかないと間に合わない事が多いです。昔流行ったステップに爪先立ちするという乗り方は、フロントブレーキを先にかけてしまう原因になり、公道の場合、安全上問題があります。
前ブレーキと後ブレーキのタイムラグが難しいと言う方は、ドラムブレーキならばブレーキの遊びの調整をお勧めします。リアブレーキの遊びをフロントより少なくしておけば、一瞬早くリアブレーキをかけやすいです。これは自転車にも有効です。
熟練してくると、前後それぞれ減速の為のグリップの限界がわかるようになるので、前後別々にブレーキのかけ具合を操作できるようになります。
急ブレーキの後半は、余力のある方を、かけ増していくと、より制動距離を短くできます。 フロントブレーキのほうに余力がある場合が多いです。

4輪車のようにスムーズに停止するために最後の瞬間にブレーキを抜くのは、バイクにも有効です。
それに加え、停止する最後の方は、リアブレーキの比重をだんだん大きくしていきます。ゆっくり止まる場合は最後の瞬間は、リアブレーキだけでも良いです。そのようにすると、フロントダイブをスムーズに小さくしていく事ができ、フロント荷重からの揺り戻しを弱くして停止出来ます。
ブレーキをかける時は、リアブレーキからかけてリアブレーキで終わる感覚が良いです。

見通しの悪い交差点を超低速で徐行する時や、一時停止の後に超低速で徐行したい時や、Uターンする時は、半クラッチの操作・アクセル操作に加えてリアブレーキを引きずるようにかけるか、足先の貧乏ゆすりのような繊細なタッチでかけるのが良いです。超低速でもバランスを取りやすくなります。特にふらつきやすい状況やタンデムの場面で効果大です。
厳密には超低速走行は、半クラッチ・アクセル操作・リアブレーキ・ハンドル操作・荷重移動・ステップ荷重の6つを上手く使ってコントロールします。この技術をものにすれば、自動二輪限定解除試験の一本橋のタイムも楽々クリアー出来るようになります。

超低速走行では、フロントブレーキを使う必要はありません。リアブレーキだけのほうがコントロールしやすいです。
ただしリアブレーキだけの操作がくせになると、超低速以外の急減速の時に、リアブレーキだけをかけてしまいロックさせてしまう経験をするようになります。超低速以外は極力、リアとフロントの両方のブレーキを使う習慣をつけると良いです。

またリアブレーキを上手に使えれば、コーナーリング中の減速が上手に出来るようになります。
これは、コーナーリング中にリアブレーキだけ使えという意味ではないです。
わずかな減速や微調整の場合はエンジンブレーキやアクセルワークに加えてリアブレーキだけでも良いですが、大きく速度を落としたい時は、コーナリング中でもリアとフロントの両方を使ったほうが良いです。
コーナーリング中にフロントブレーキだけで減速しようとすると、フロントの沈み込みに加えてバイクが起きようとする力が働くし、フロントのグリップに余裕がないのでフロントからスリップダウンの恐怖を感じると思います。
コーナーリング中にリアブレーキとフロントブレーキと一緒に使って減速すると、フロントの沈み込みや、バイクの起き上がる力をほとんど感じなくでき、片方のブレーキを使った場合に比べてタイヤのグリップに余裕があるのでスリップダウンしにくくなります。
コーナーリング中に容易にブレーキで減速できるのと出来ないとでは、安全性は大違いです。サーキットやワインディングもスムーズに速く走ることが出来るようになります。
一瞬リアブレーキを先にかけてリアブレーキを残す(フロントブレーキを先にリリースする)感覚が、コーナリング中の減速にも良いです。

例外的に、リアブレーキをほとんど使わないほうが良い場合があります。
コーナーの進入でアンダーステアが出やすい状況の場合は、フロントブレーキをメインに使い、荷重をフロントタイヤに大きくかけたほうが曲がりやすいです。
登り坂でコーナーの入り口で勾配が平坦に変わる場所とか、超低速コーナーの進入等が該当します。(超低速コーナーは、通常のブレーキではフロント荷重が弱くなりやすく、素早いコーナーリングになりにくい)
コーナーの進入でアンダーステアを消したい場合は、コーナーの手前の直線でブレーキをかけ始める時は、いつもどおりリアを少し先にかける形で良いですが、前後のブレーキ配分を徐々にフロントを強くしていき、コーナーの進入では、かなりフロントに荷重をかけた状態にすると良いです。(通常のコーナー進入時も、ブレーキによるフロント荷重を残して進入するのが基本です。アンダーを消したい場合は、フロントメインにしてフロント荷重を強くするということです)

リターンライダー向けに書いた記事ですが、バイク初心者の方も左折巻き込み時にブレーキをロックさせて転倒したという話はよく聞きますので、参考にしていただければと思います。いわゆるパニックブレーキでのフロントからの握りゴケというやつですが、この転倒の仕方は、バイクのダメージも人間のダメージも大きくなる事が多いです。
一瞬早くリアからかけて、リアブレーキも使うくせが出来ていると、パニックブレーキ時にリアからロックする事が普通なので、フロントロックよりその後のコントロールがしやすいです。
リアがロックしたらリアブレーキを弱め、フロントをかけ増してコントロールするのが良いです。

これを読んだ方は、騙されたと思って上記ブレーキの使い方を試してみてください。
鋭い運転の感性を持っている方なら、その効果をかなり実感できると思います。


バイクのブレーキの前後の配分
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973636599&owner_id=1750116
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