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2026年08月01日17:30

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【記録】二千六百八十六年(令和八年)七月に読んだ本

長い作品が多かったので、冊数は少ないが充実していたな。

2026年7月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:923ページ
ナイス数:17ナイス

https://bookmeter.com/users/1615/summary/monthly/2026/7
■竜と沈黙する銀河-Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作 [Kindke]
話はよく出来ている。SF的設定とファンタジーの世界観が巧く融け合っているのは見事。竜と書かれているが西洋のドラゴンだな、文字数が少ないから採用したのか? ECITS査察官としての活動を魅力的なバディものとして走るのかと思ったが、随所に伏線が張ってあって、龍飼いの原点に戻って翔んだ。成る程、レースも龍が主役で人間は添え物なのか。実は竜は地球外から齎されたものではなく地球土着の生物で、古くから関わっていた世界。作者の龍への拘りが結実した一編。
読了日:07月19日 著者:阿部 登龍
https://bookmeter.com/books/21530370

■おさご幻奇譚 仏原騒動異聞 (河出文庫) [Kindke]
梶尾作品については「思い出SF」と云って来たが「想い合い」でもある。そして本作は本格的伝奇SFだ。時超えと云うより時替えSFだ。仕組は別として、理由があって過去と現在が繋がり、離れた時代を共有する二人がいる。伝承があり、現実がある。あとがきには史料にある事件だと書いてあるが、SF作家の言だから信用してはならないけど、事件の背景はリアリティに溢れている。虚構と現実の絶妙な混じり合いの上に、龍だよ(西洋のドラゴンとは聖性が違う)、龍が出て来たらもう読者の負けだ。最後は時間線を乗り換えて大団円もこの作者らしい。
読了日:07月16日 著者:梶尾真治
https://bookmeter.com/books/23522170

■大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 北からの黒船 (宝島社文庫) [Kindke]
少し不満なのは、平成の科学解析が事件の核心を突く証拠を突止めていなかったこと。史実を拾いながらしっかりと虚構を打立てているのはいいかも知れない。ペリー率いる黒船来航に関係なくロシア帝国とは悶着が度々あった事、そもそも鉄砲伝来の事があるわけで、鎖国と云っても日本も諸外国と無干渉ではなかった。ちょっと設定を捻り過ぎかも知れない。最後にやっぱりエリー湖の英雄の弟が登場したか。おゆうが年増になるまで続くんだろうか?
読了日:07月10日 著者:山本巧次
https://bookmeter.com/books/14748615

■ショートショートなSF (ハヤカワ文庫JA) [Kindke]
ショートショートと云っても核のアイデア、舞台、ストーリー展開は多彩だ。嘗て半世紀前の様式よりも、現在はより多彩になっている。起伏を敢えて抑えたものもあれば、活発な描写が去れるものがある。またSFに限らず色々な傾向の作品を書く作家の作品が集まっていて、緩急自在な構成になっている。ベテランから中堅に比較的新人と云える人の作品があって、これまで知らなかった作家を知る事も出来た。またショートショートと云うよりも短編と思える物もあったし、中短編に広がりそうなものもあった。SFの始りの形式をもう一度攫えたのは嬉しい。
読了日:07月07日 著者:
https://bookmeter.com/books/23473427


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