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2025年11月01日16:41

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【記録】二千六百八十五年(令和七年)十月に読んだ本

小説以外にも注力した。科学はSFの基本だ!

2025年10月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2649ページ
ナイス数:40ナイス

https://bookmeter.com/users/1615/summary/monthly/2025/10
■時の果てのフェブラリー [Kindke]
作家・山本弘の思う所の正義が存分に吐き出された一編。理想論が強いが、常人には無い能力も、しんえんな宇宙の構造の前では限界がある。そして作者お得意のトンデモ物理学が爆裂する。しかも、童女の魅力を余すことなく描きまくっている。お好きな方にはタマラナイ小説だ。
読了日:10月29日 著者:山本 弘
https://bookmeter.com/books/9759962

■君たちはなぜ、そんなことしてるのか? 東大准教授のひそやかな動物行動学講義 [Kindke]
一口に動物行動学と云っても、現代の学界の在り方は横断的で興味深い。カラスの行動観察が主題材で、脱線した脚注が面白い筆者が、科学全般に亘って思いの丈を綴った名著だ。「学者は儲かるか?」と訊かれて、少し返答を考え込んでしまう真面目な性格の人で、学者になるべくなった人だ。探求心と好奇心と、何より科学的手順を重視する事を学べる。お薦めよ。『カラスの補習授業』は脚注の迫力が凄いんだけど、それだけではない人だ。
読了日:10月25日 著者:松原 始
https://bookmeter.com/books/22878139

■凍土二人行黒スープ付き[増補改訂版] (創元文芸文庫) [Kindke]
宇宙のどこか遠い星、地球とは違った環境の星の様々な街で、建物と語り合う男性と、ひょんな事で拾った逃亡労働クローンの愛の物語だ。惑星の環境的に性別を問わない恋愛関係が語られる。厳しい現実もあるが、優しい文体で適切な言葉遣いが好もしい。地球人類の末裔と思える人間と、異星の住人の風俗の語られ方も面白い。優しいけれど設定はハードな本格SF小説だ。
読了日:10月22日 著者:雪舟 えま
https://bookmeter.com/books/22951696

■絶滅の牙 (創元SF文庫) [Kindke]
深い題材を扱っている。SF的には人間の人格情報を電子的に抽出する技術、更にそれを他の生体に移植する技術が一つ。遺伝子から絶滅した生物を再生する技術が一つ。絶滅動物を再生して保護区に放つ。しかし施設の維持のために有料で狩猟の対象にする。また、資材としか考えられない密猟者の魔手も迫る。生体に関する二つの技術が絡み合い、現在も存在する野生動物と人間の関係に切り込む問題作だ。ダイアン・フォッシーの事を思い出した。いま熊との問題が浮き上がっているが、共通する課題がある。
読了日:10月19日 著者:レイ・ネイラー
https://bookmeter.com/books/22964061

■恐怖とSF (ハヤカワ文庫JA) [Kindke]
恐怖を味わうのは、怪異や霊魂を始め、理解の範疇を超えた事象に遭遇した時だ。そう云う意味ではSFは常に恐怖を孕んでいる。魔法と区別がつかない様な先端科学や技術は、それそのものが恐いものであるし、それらが齎す状況が忌避すべき要素を含む。SFとは恐怖を描写する。様々な要素を筆者たちが提示しているのが楽しい一冊だ。伝奇的な思い込みであったり、AIと人間感情の乖離もあったり、恐怖を楽しむ事が出来た。
読了日:10月17日 著者:
https://bookmeter.com/books/22919182

■ダーウィンの暗号 [Kindke]
終幕が何とも物足りないが、SFではなくテクノミステリーだからか。SFとして、決定的な科学的解決の場面とかを書いて欲しいと、欲求不満、面白くはあったけど。それと重要な事だと思った犬のジャスパーについては成因とか語られなかったが、この辺はまた一冊の作品になるんじゃないかと期待する。作者が科学と真摯に向き合っている姿をくみとる事は出来た。注目すべき作家ではあるな。
読了日:10月11日 著者:M.A. Rothman
https://bookmeter.com/books/21783899

■鏡の国の生き物をつくる SFで踏み出す鏡像生命学の世界 [Kindke]
SFは全方位に展開する可能性を孕んでいるが、本書はSFの醍醐味で王道の方向の最先端だ。SFプロトタイピングと云うではなく、研究者とSF小説が連携した企画はもっとあっていい筈だ。「SFって何なのかわからない」と云う人に、最も基本的な入門書としてお薦めしたい。こう云うのがあるからSFは止められないんだよな。SF小説は仮構の物として、科学研究の持つ可能性を拡げるものだ。本当にお薦めです。
読了日:10月06日 著者:藤原 慶
https://bookmeter.com/books/22911950

■頂点都市 (創元SF文庫) [Kindke]
インドSFについては僅かな報告がマガジンでされた事があったが、未知の領域だった。未来の理想郷と称する社会には、インドに今も残るカースト制を反映した階層構造があり、決して平等でも公平でもない。最下層民が反逆する話はよくあるが、その手法がIT産業が盛んな印度らしい。勿論、格差社会はインドだけの問題ではなく、現在の地球を覆っている問題だ。未来に托して、そんな人類社会の在り方を指摘する連作長編だ。
読了日:10月03日 著者:ラヴァンヤ・ラクシュミナラヤン
https://bookmeter.com/books/22738214


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