ライテクを語る世界で最も有名な人は、「ネモケン」こと「根本健」さんでしょう。
この方は50年前の日本チャンピオンのバイクレーサーで、引退してからは「ライダースクラブ」の編集長として世の中にライディングテクニック等の記事を発信してきました。
現在75歳くらいの方です。
今日、この方のYouTubeを見ていて驚きました。驚愕でした。
残念ながら悪いほうにです。
峠のライン取りに関して「アウトインアウト」は駄目と言っていて、ここまでは私も同意見です。
ネモケンの推奨する峠のラインは、「イン、アウト、イン」が良いとの事でした。
結論から言うと、あり得ません。
ネモケンがなぜ「イン、アウト、イン」が良いと言っているかと言うと、
クリッピングでアウトを走る事により先がよく見える事と、コーナーリングしてる時間はなるべく短いほうが良いからという理由でした。
一見もっともらしく聞こえますが、全く良くありません。
レースでは後ろをブロックする目的や複合コーナーでこれに近いライン取りをする事はありますが、峠でこんなラインで走ったら絶対駄目です。
なぜ駄目かと言うと危険だからですが、どう危険かと言うと、
右コーナーの場合、入り口と出口の「イン」で対向車と衝突するリスクが高くなるからです。
センターラインをはみ出して来る車は珍しくありません。この時に接触を回避する為に、なるべくインにはつかないほうが良いです。
ネモケンは峠でも大型車が通る事を全く想定していません。
大型車は、物理的にセンターラインを越えないと曲がれない場合があります。
大型車と接触しない為にも、右コーナーの入口と出口でセンターライン近くを走るべきではないです。
こちらが右コーナーの場合は対向車は左コーナーですが、対向車がアウトインアウトのラインを通った場合は、入口と出口でニアミスになります。
道幅が広い右コーナーの時にネモケン推奨のイン、アウト、インで走ると、クリッピングでアウトのラインをとった時に砂に乗り上げるリスクがあります。
道幅が広い時に、四輪はショートカット気味のラインを通りますから、誰もクリッピングでアウト側なんて走りませんから、外側には砂利が溜まるのです。
左コーナーの時にネモケン推奨のイン、アウト、インで走ると、奥がキツイ複合コーナーだった場合に曲がれなくなるリスクが高くなります。
ネモケン推奨のイン、アウト、インのラインは、後続のライダーから見て大丈夫か?と不安になりますし、後続のライダーが抜きに来た時も非常に危険です。
抜く時は入り口でインに入るか大外から抜くのが基本ですが、
インに入ろうとしたら塞がれて、アウトから抜こうとたらクリッピングで膨らんで来るのですから、ラインの予想が出来なくて危なくてしょうがないです。
対向車から見ても怖いです。
ラインがおかしいから、対向車線に食み出して来るのでは?とビックリするでしょう。
また、ネモケン推奨の走り方は遅くなるラインでもあるので、他のライダーとペース的に一緒に走るのが難しくなります。ついていくのが厳しくなり余裕のない運転になります。
では峠では、どういうラインで走るのが良いでしょうか?
普通に走ったり流してる時の王道は、「センター、センター、センター(ミドル、ミドル、ミドル)です。
右にも左にも常に安全マージンがあるので、最も安全です。
初心者初級者はこれが出来ません。ショートカットでセンター、イン、センター(ミドル、イン、ミドル)になる人が殆どです。
早めのペースで走りたい時は、タイヤの位置で「アウト、センター、センター(アウト、ミドル、ミドル)」が最も安全に早く走れます。
クリッピングでインにつかない理由は、右コーナーの場合は対向車と安全マージンを取る為です。
左コーナーの場合は、クリッピング付近に歩行者や逆走自転車がいる事があるからです。
左コーナーのクリッピングでは、可能であれば50センチは開けて走りましょう。
出口でアウトに寄らない理由は、右コーナーの場合はガードレース等に接触したり砂利に乗り上げないよう安全マージンです。左コーナーの場合は、対向車と接触しない為です。
100%の安全を確信した時だけ出口のアウトも使います。
私は今までライン取りに関しては、余り書いてきませんでした。
その理由は、誰もが簡単にわかる事なので、わざわざ書く必要もないと思っていたからです。
でもネモケンの危険な推奨ラインを、良いと信じてしまう人が大勢いる事がわかったので、少しの影響力でも「違う」と発信したほうが良いと思ったので、この記事を書く事にしました。
そのYouTube
https://youtu.be/DM8bfbuSp28?si=GCxrQj3j1Vo8hAvz
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