今日は高速コーナーの走り方について書きます。
バイクでも車でも技術の差が大きくつくのは、超超低速コーナー(回転や小回りUターン)か高速コーナーです。
高速コーナーが得意という人は、余りいないのではないでしょうか。
一流レーサーでも高速コーナーが得意とは余り言いません。
高速コーナーを得意という人が余りいない理由は、ズバリ怖いからだと思います。
高速コーナーは、ちょっとした事で大事故になります。高速コーナーでの事故=現実的な死の恐怖です。
私は自称走り屋38年で、若い頃は高速コーナーは得意と言っていました。
その自称得意な私が、高速コーナーの走り方を書きます。
まず高速コーナーで最も大事な事は、ちゃんと高速コーナーを走れる車、バイクの仕様になっているかです。
これ当たり前の事ですが、最も重要です。
高速コーナーは、ちょっとした事で大スピンやウィービングが始まりますから、問題のある車両ではマジで死ぬ可能性あります。
最も危険なのは、オーバーステアの車やバイクで高速コーナーを攻める事です。
高速コーナーは中低速コーナーと違い、ちょっとした事でリアタイヤが流れ始めます。
そして簡単には流れが止まりません。
最近の車はそんな事ないでしょうが、昔のFFはノーマル車でも超危険でした。
昔、首都高の横羽線で、CR-Xに目の前で180キロ超からスピンされた事があります。
羽田の右高速コーナーで私はAE86で約180キロでコーナーに進入しましたが、それをCR~Xがアウトから抜きにきて、前に出た瞬間に大スピンを始めました。
前に出られた瞬間に、これはCR-Xは曲がれないと思ったので、スピンの動きをよく観察して、ギリギリでかわして前にでました。
CR-Xのドライバーに特に大きな運転ミスはなく、単にそういう車だったという事です。
私とのバトルに熱くなって、今まで進入した事ない速度で高速コーナーに入ってしまったのでしょう。
19歳ぐらいの時に、友人がシティターボ�兇嚢眤�コーナーでタックインを起こし、コンクリートの門扉に刺さって亡くなりました。
シティターボ�兇魯織奪�インのクセが強く危険な車と言われていましたから、友人はコントロール不能になってしまったのでしょう。
同じ頃に先輩のシビックの助手席で深夜の箱根に走りに行った時に、やはりタックインでスピンしながらコンクリートの壁に突っ込みました。
反対側の崖から落ちなくて良かったです。
後輪駆動の車のほうがドリフトのイメージが強いのでケツが出やすい印象があると思いますが、実はLSDの入ったFRは故意かミスがないとケツは出にくい車です。(オーバーステアセッティングにしてる場合を除く)
ケツが最も出やすいのはFFです。前輪駆動は高速コーナーや雪の下り坂で、簡単にケツが出てしまいます。
私自身は、AE86で夏タイヤで雪の中を走っていて、横浜新道の矢沢の陸橋の高速コーナーで140キロから大スピンした事があります。
まだ雪が積もってないと思っていたら、陸橋の上だけ積もっていました。
雪なので数百メートルスピンしながら滑走して、右にぶつかり、左にぶつかり、また右にぶつかりを繰り返しました。スピンして道を塞いだところに、後から来た車が8台衝突しました。
このように高速コーナーでは、車が安全に曲がれる仕様になっているかが、最も大事です。
次に大事なのは、高速コーナーでは限界まで攻めない事です。
高速道路は、橋に見えなくても実は高架になっていて、道路に金属の繋ぎ目がある事がよくあります。限界まで攻めていると、この繋ぎ目で滑り始めます。
サーキットでもゼブラのちょっとした段差等をきっかけとして、大スピンを始める事はよくあります。
よほど熟知したサーキット以外では、高速コーナーでゼブラは踏まない方が良いです。
後輪駆動でもドリ車にしてる人は注意です。
ドリ車はオーバーステアの仕様にしてる事が多く、高速コーナーでは思った以上にリアが大きく滑ってしまう可能性があります。
私もドリフトは好きですが、首都高も好きなので、高速コーナーで危険じゃないように、ニュートラルステアのサスセッティングにしています。
高速コーナーを攻めたい人は、ニュートラルステアか弱アンダーステアにセッティングしたほうが良いです。(弱アンダーにしたほうが安全です)
オーバーステアの車で、高速コーナーを攻めてはいけません。
また、アンダーが強い車での高速コーナーは、後半アクセルを余り踏んでいけないので遅くなるし、大アンダーを出して、そのままコースアウトの可能性もあるので、アンダーが強い車でも高速コーナーを攻めてはいけません。
アンダーだと、コーナー途中でのラインの変更がしづらいので、特に公道では危険です。
バイクの場合は、高速コーナーでは余りバンク角を深くしないほうが良いです。
高速コーナーに限りませんが、バンク角はギリギリまで深くする必要はない場合が多いです。
荷重とステアリングをしっかり使っていれば、最大バンク角で走る必要は余りありません。
特に高速コーナーではバンク角にも安全マージンを作るべきです。
バイクの高速コーナーでは、バンク角だけじゃなく、ステアリング操作にも安全マージンを作ります。
私はセルフステア否定派の第一人者ですが、高速コーナーではセルフステアぐらいの気持ちのほうが安全です。
実際は高速コーナーでもステアリング操作をすべきですが、セルフステアぐらいの気持ちで握っていた方が、ステアリング操作に(タイヤのグリップに)安全マージンができるので、高速コーナーの場合は安全です。
コーナーリングは主に、バンク、ステアリング、荷重移動を使って曲がりますが、高速コーナーで一番重視すべきは、前後左右上下の荷重移動です。
高速コーナー入口では他のコーナーに比べて強いブレーキングをしない事が多いので、アクセルオフと緩めのブレーキで前輪に荷重をかけて曲げていきます。
一般的には、バンク、ステアリング操作、左右の荷重移動の順番は、同時でも良いのですが、高速コーナーの場合は、前後の荷重移動の次に(ステアリング操作とバンクさせ始める前に)、左右の荷重移動を(リーンインやハングオンやハングオフに入る)したほうが良いです。
左右の荷重移動に続いて、ステアリング操作とバンクを自然にしていく形が最も安定します。左右の荷重移動に、ステアリングとバンクが遅れてついていく感じです。
高速コーナーでは、あまり素早いバンクはすべきではありません。バンクスピードよりも荷重をしっかりかけて、グリップと安定感を高めるのが良いです。
高速コーナーで荷重を最も重視する理由は、高速コーナーは遠心力、慣性力、ジャイロが大きくなりますので、その強い力に対抗出来る強い力がないと安定感が出ないからです。そのためステップや腰や上半身を動かした走り方の効果が高くなるのです。
高速コーナーは、下半身や上半身を内側に入れたフォーム(ハングオン、ハングオフ、リーンイン)が速く走り易いです。安定感が足りない場合は、腰を僅かに浮かすような形でステップ荷重を追加すると良いです。
ハングオンやハングオフに入る時に、腰が先でも頭が先でも肩が先でも良いです(頭は中心から動かさなくても良いですが、内側に入れるのが今風です。頭の位置でコントロールする走り方もあります。令和乗り)。高速コーナーでは一気にバンクさせるのではなく、重心をゆっくり動かす感じで内側に入れていくのが安定感が高いので良いです。高速コーナーでの速い動きは危険です。丁寧な動きを意識しましょう。ゆっくり動かせないのは、どこか技術が間違っています。
近年のモトGPや全日本ライダーは、このような走り方をしているライダーが多いです。
ただし、高速コーナーでリーンアウトやリーンウィズが駄目だという事ではありません。
オートレースはオーバルコースなので高速コーナーですが、殆どのオートレーサーは、リーンアウトです。
世界GPで優勝したノリックは、ハングオンですが、実質リーンアウト状態になっていた事も多いです。
トップレーサーだったクリスチャンサロンは、リーンウィズを多用していました。
高速コーナーでは、バンク角の限界を追求するよりも、安定感を高める方法を追求したほうが、結果的に速くて安全になります。
スムーズで安定感の高い走りは、限界が高まりますから、結果的に安全マージンのある速い走りが出来ます。
高速コーナーで転んだり事故ったりするようだと、命がいくつあっても足りないですから大事なことです。
高速コーナーの前半ではリアにも荷重を掛けながら前輪をメインに意識します。
クリッピングでは前後のタイヤに均等に荷重が掛かっているようにします。
クリッピング以降では後輪メインに荷重が掛かるように加速していきますが、アンダーが出ないように前輪の荷重も抜けないように意識します。高速コーナーの後半はウイリーにならないようにスムーズに加速したほうが良いです。
読んでもよくわからなった方は、YouTubeなどの動画で、一流のジムカーナライダーとモトGPライダーの走りを比較してみてください。
高速コーナーと低速コーナーの走り方の違いが理解できると思います。
4輪の場合は、高速コーナーのクリッピングから、しっかりアクセルを踏んでいけるシャーシのセッティングにする事が大事です。
4輪のサスセッティングは、高速コーナーに合わせるべきです。
2輪はライダーの身体の使い方で誤魔化しが効きますが、4輪は高速コーナーが遅い車は誰が乗っても遅いです。ジムカーナ等の低速競技以外では高速コーナーに合わせたほうが良いです。
下り坂の高速コーナーで怖くてアクセルを踏めないような車は駄目です。登り坂の高速コーナーでアクセルを踏めない車もアンダーが強いので駄目です。高速コーナーで登りも下りも走り易いセッティングがベストです。
高速コーナーでは、ちょっとしたキッカケでスピンする可能性がありますから、ハンドル操作もブレーキも急な動作はやめましょう。ブレーキはガツンとかけたら駄目です。ABSが付いていても、一瞬軽く充ててから踏み増してく掛け方をしてください。
高速コーナーは限界まで攻めてはいけない(マルケスから学ぶ)
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