世界を動かそうと思ったらまず自分を動かせ
――――ソクラテス
現代語訳版の『自助論(竹内均訳)』に出会ったのは大学入学直後だった。明治以来「天は自ら助くる者を助く」の言葉で有名な本。
「本当の意味で賢くなりたいと願うなら、まず勤勉の習慣をみにつけ先達のように粘り強く努力する他ない。いつの時代にも、価値あることを成すためには努力という代償がつきものだ。だから、我々は目標を高く掲げ学問や仕事に励むを本分とし、成果が表れるまで辛抱強く待つ必要がある(pp.210-211)」
とにかく勤勉、努力に終始せよというのがこの本に一貫されたメッセージであり、数多の偉人の引用が散りばめられているのが特徴か。
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顔を高くあげようとしない若者は、いつしか足元ばかり眺めて生きるようになるだろう。空高く飛ぼうとしない精神は、地べたを這いつくばる運命をたどるだろう
――――ディズレーリ
見事に『自助論』に触発された18歳の私は、空高く飛ぼうと決意してしまった。若者にありがちな野心もあったし、たぶん平均的な能力もあったし、根拠のない自信もあった。そのときに立てた3つの目標がこちら。
・日本を動かす原動力の一人となる
・経済の最前線で働く
・学識ある実務家になる
いかに当時の私が夢見がちな若者であったかよくわかる。一言でまとめれば「学があって天下国家を語れるビジネスエリートになりたい」だろうか。まあ当人は大真面目だったので性質が悪い。結果、心身を壊した。
それで現在に至るわけだが、見事に一つも達成できてないというか、全力で遠ざかっているような。
まあ、こんな私ですがしぶとく生きています。結局のところ、等身大の自分を見つめて自分らしく生きることが大切なのだろうと、この年になって思えるようになりました。
人間万事塞翁が馬。悲観と楽観がごちゃ混ぜな現在ですが、心は熱く頭は冷静に努めたいです。
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