長年、職場で私を支えてくれていた77歳のNさんが退職された。
頭脳も明晰でお体も健康だったので私としてはまだまだ働いてほしく、またご本人も「会社に求められる限りは働く」とおっしゃっていたが、会社の一部の方針として「さすがに後期高齢者をいつまでも働かせるわけにはいかない」という判断であり、私の立場では抗いきれなかった。
一律の年齢制限には意味がある。ある種の平等性がある。反面、これからの超高齢社会で、体や頭脳の能力に個人差もあるのに、まだまだ十分戦力になる人間を労働者としないのはもったいないともいえる。いわば法的な基準と同じで「個々の事例までは考えず」ということだ。
ただ、同じクビにするにしても「あなたはもう戦力にならないから」と言わずに年齢制限のせいに出来るということでは、ある種の優しさがあるともいえる。
経営者などルールを決める立場になれば、「年齢ルール」を主軸にすることもできれば「個々の事例」を主軸にすることもできる。そういう立場になるまでは組織人としてルールに従う立場でいくしかない。
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