時差の問題はどうなのか知らないが、九月十八日は天才音楽家ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix―通称ジミ・ヘン)の命日だ。一九七〇年、二十七歳で白玉楼中の人となった。
彼の名曲から「紫霞忌」と呼んでいる。
誰が何と云おうと、一番好きな音楽家だ。圧倒的な才能を持っていた。彼が凄いのは、才能が大き過ぎて制御出来なかった。才能に殺されたことだ。
SF小説でも、P. K. ディックの『スキャナ・ダークりー』では、背景テクスチャの様にジミ・ヘンの楽曲が描写されているし、伊藤計劃の『虐殺器官』でも印象的に取り入れられている。
さて、他にも好きな音楽家で亡くなってしまった人がいる。
・八月十六日:エルビス・プレスリー(一九七七年・享年四十二)
云わずと知れたロック・ミュージックの帝王。この人のお陰で、歌が巧いとはどう云う事か知った。
・六月十四日:ロリー・ギャラガー(一九九五年・享年四十七)
アイルランド出身のギター/ボーカリスト。知る人ぞ知るって感じ。ジミ・ヘンに次いで所有しているCDが多い(オールマン・ブラザース・バンドと同率)。近年廃業してしまったが、日本の楽器メーカーグヤトーン(東京サウンド)と共同開発したギターのモデルが販売されていた。もっとも、塗装が剥げた泥水色のストラトキャスターの方が印象深いけどね。彼のブルーズのフレージングはスリリングだ。
・十月二十九日:デュアイン・オールマン(一九七一年・享年二十四)
サザン・ロックの雄、オールマン・ブラザース・バンドのリード・ギタリスト。数多くのセッションをこなしている。デレク・アンド・ザ・ドミノスの『愛しのレイラ』の印象的なフレーズは彼が弾いている。この曲のレコーディング時、エリック・クラプトンは失恋の痛手でギターが弾けなくなっていたらしい。
・十二月四日:トミー・ボーリン(一九七六年・享年二十五)
ハードロックの王者ディープ・パープルの二代目ギタリスト。ソロアルバムで『富墓林』と云うのがある。ハードロックながら、ジャズ的なセンスのギターが凄かった。
・七月十六日:ジョニー・ウィンター(二〇一四年・享年七十)
速いビートのロックンロールの印象があるが、基本はブルーズ・ギタリスト。スライドギターが切れが好かった。
・五月十四日:B. B. キング(二〇一五年・享年八十九)
正に王者、多大な影響を受けた。もうちょっとで九十歳だったんだよなあ。一言では語れない。
・十二月八日:ジョン・レノン(一九八〇年・享年四十)
ザ・ビートルズで一番ロックンロール魂の熱い人。この日を、彼の名曲『ストロベリーズフィールド・フォーエバー』に因んで「苺原忌」と呼んでいる。
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