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2015年08月23日21:53

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「苦痛に喜ぶ脳」『脳を活かす勉強法』茂木健一郎

 勉強ができない人は負荷のかけ方を知らないことが多い。脳は常に「苦しい刺激」を求めており、どんどんハードルが高ければ高いほど、それを乗り越えたときの喜びも大きいのだ。困難を乗り越えて成功体験を積み重ねていくと、強い負荷に耐えようという意欲が生まれるのである。

 では、どのように負荷をかければいいのか。てっとりばやい方法としては、タイムプレッシャーがある。たとえば、数学の勉強をするときに、この問題は10分以内に解く。と制限時間を決めて、計測して結果を出す方法である。

 著者は、鶴の恩返し勉強法を提案している。すなわち、作業スピードをできるだけ早くしようとする「速さ」。とにかく圧倒的な分量をこなす「分量」。周囲の雑音などを無視して夢中になる「没入感」である。この三つを満たせたとき、人はイキイキと勉強できるのだ。

 何事もチャレンジだ。と言われる。けれども、即断できる人もいれば、なかなか決断できない人がいる。その差は何か。人は何かに挑戦するとき、安全を確保しなければならないのだ。失敗しても何とかなるという安全を確保しているからこそ、果敢に挑戦できるのである。つまり、自分の中に確固としたものがある人ほど、チャレンジできる。

 脳に負荷をかけよう。達成感は脳に喜びを与え、さらなる困難に挑戦できる。そして、安全地帯を設けることで、その挑戦はさらに拍車がかかることだろう。勉強は苦痛でもなければ困難でもない。誰でも気軽に挑戦できる手頃なハードルなのだ。

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