冥府魔道を行く一部のマニアにしか好かれない作品のように。ほんの少数ながら読み手がついているので論理シリーズを続けることにする。私がいなくなった後でも、「なるほど」と思ってくれた人が一人でも論理的な思考の要素を増やして正しい判断に活かしてくれればうれしい。まあ私に当分死ぬ予定はないんだが。
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今回は表題の内容を語ろう。論理での論破は相手方に一定以上の論理性がなければ通じないと書いた。論理が通じない相手と言うのはいわば動物や赤ん坊、外国人のようなものだと。そういう相手には公開討論で第三者にさらすくらいしか対策がないと書いてきた。
実際「言葉も通じない相手」は論破どころか意思疎通すら困難ではある。
ただ「言葉は通じるが論理が通じない、あるいは論理を理解すると自分が不利になるからわざと理解しようとしない」と言う相手(7月10日の記事の空き缶さんのような相手)には有効な例外が1つだけある。
「論理魔法を無効化する相手に唯一有効な論理魔法」
それは「切り返し」だ。特に自己撞着(矛盾)に陥らせるのは極めて有効だ。件のあきかんさんの場合「あとは君の決めつけ(というより前提が君に都合のいい矛盾に満ちたルートへ誘導する質問)なので答える必要などありません。」として答えを避けている。そもそも彼の説は「矛盾に誘導される矛盾がある説」だと彼自ら認めているわけだ。
一方で私の方は彼の質問にすべて答えている。こちらの説に矛盾がないので矛盾に誘導される質問すら存在しないのだから当然のことだ(笑)。
彼は論理を全く知らないのではなく、論理を理解しないことで論破を免れようとしていたので、思わずこの反応をしてしまったのだろう。
カウンターの一種である「切り返し」は単純攻撃に比べると高度な技になるが、その分効果はてきめんだ。そのあたりはボクシングでも将棋でも論理でも同じだ。
●「相手の力を利用して相手を攻撃する」の概論
A−1についてA−2という反論をした。B−1についてB−2という反論をした。それぞれ1対1では矛盾はない。ただ、A−2と言う反論をB−1に当てはめて考えると矛盾が発生する。ということがある。
相手の説に虚偽や矛盾がある場合、たくさんの論点が出てくると矛盾が生じてくる。「部分最適」でその場逃れのウソで何とかしのげていても、「全体最適」にはならず、全体としてみた時に無理が生じる。このあたりが彼自身も認めている「あとは君の決めつけ(というより前提が君に都合のいい矛盾に満ちたルートへ誘導する質問)なので答える必要などありません。」の部分だ。
実例を示そう。
<7月10日のあきかんさんの事例は本当にありがたい(笑)。自分で一人二役で非論理的な役柄を用意する必要がないからとてもラクだ。普段は応じない非論理的なやり取りに応じたのもそれが理由である。ぜひ彼にはお礼を言いたい。とりあえず彼のアクブロは解いたので見に来てほしいものだ。>
あきかんさんの全体的な主張はや論陣を張る目的は以下の通りだった。
>願わくば君の意見に賛同者が現れぬようにするのが次善策。君の矛盾を指弾してね。
結論を言うと「だから厳罰化しても無意味だ」しかないんですよ。
だった。彼の主張や目的を先に確認したのは、彼の行動原理の「結論」を明確にするためである。
一方で彼は全体的な主張を強めるために根拠として以下のコメントを発した。
>極端な話をするとさ、刑法を鑑みないまたは
目的を果たしたら死んでも良いと思っちゃってる
人間に対して厳罰化は意味を為さないぞ。
逆に大半の人間が当てはまるちょっとした過料でも躊躇する奴も居るわけで
そういう奴らに対しても厳罰化は無意味。
これが彼の全体的な主張「厳罰化は無意味だ」と矛盾する点を私は指弾したわけだ。
「わざわざ一部に言及してるけど、あなたの主張は全体について言わないと成立しないよね?無意味というのは全てにおいてでしょう? その特にに含まれない人々には効果があるということでは?(このあたりは対偶を使ったカウンターである。対偶は「抑止効果を感じる人は罪を恐れる人間や微罪を恐れる人間以外」となる。
このカウンターが非常に有効だったようで(笑)。失敗を悟った彼は同じ技を私に試みた。受けに回るとジリ貧だと思った彼の戦術判断は間違いではない。ただそもそもよってたつ戦略理論が間違っているので、戦術判断の成功ではすでに挽回できない(笑)。
彼の発言はコピペで。私の回答は簡略版で記す。
>要点をしぼってお話しください。
私の大半の人間に対して無意味について何も言及してませんし。
⇒なら「一部の人間について無意味」と最初から書いていないあきかんさんのミスですね(笑)。何も言及してない場合は全体についてだと考えるものだと思いますが、あきかんさんにとっては違うのですね。
>素朴な疑問ですが、厳罰化のデメリットって考えたことあります?
イエスノーでお答えください。
⇒デメリットを考えたことはあると回答
>で、どこにそれを鑑みた文面があるんだい?
まさに絵に書いた餅。デメリットのデの字すらないのに。
見え透いた嘘はおやめなさいよ。
⇒考えたことがあるというだけで文中に書いているとは一言も言ってないと回答。ちなみに「絵に描いた餅」の用法も間違っているw
>なるほどね。でも君は流れ込んでくる水には無頓着だよね。
前提として水は絶対に流れ込んでこないがあってこそ成立します。
だから対策として無意味だよねという事です。
⇒私の説「厳罰化に抑止効果がある」は全体に言及する必要はない。栓を抜けば水が減るというだけのこと。一方で彼の説「厳罰化は無意味だ」は全体に言及する必要がある。一部の人間に無意味だだけでは「じゃあ大半の人間には無意味じゃないのね。意味あるんじゃン」というわけで詰み。
この後、あきかんさんは「ほんのちょっとなら効果があるのかもな。統計的には無視できるようなレベルで」と書いてしまったのが致命傷の中の致命傷。「無意味だ」と言ってたのに「効果があるのかも」と可能性を認めてしまったので幕引きとした次第です。
なお統計的に無意味かどうかを立証するためにはやはりあきかんさんが全体の犯罪件数や抑止効果を具体的に提示し、投擲的に無意味になるレベルの根拠を示さなければならない。それができなければ彼が勝手にさえずってるだけなので無意味です。
要はやり方としては「相手の言い分をたくさん聞きだして、組合せを考えて、相手の言い分で別の言い分を攻撃する」ということです。まるでグリーンスライムにとりつかれたごとく、グリーンスライムに焼きを入れると取りつかれた人間も同等以上のダメージを受けてしまう、これが自己撞着です。
論理を理解しない、矛盾した主張をする輩にも有効なのでぜひ狙ってみてください。
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