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2015年08月06日23:34

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論理におけるパンチとキック

市販の論理の本は「対偶」や「必要条件十分条件」「三段論法」をメインに書いているものがほとんどだ。私の「4つの基本パターンのほうが大切だ」という主張は市販の本にまっこうからケンカを売ってるといえる(笑)。

どうも論理や言語を専門としている人ほど「専門的なこと」を語ろうとして、「論理学と言うと小難しくて面倒くさい」と思わせてしまっていると思う。

たとえば「対偶」なんて日常会話で意識することはない。それよりもまずは「前提と結論」と言う基本を考える方が効果が分かりやすい。こういうことこそ中学校あたりで教えておけば「日本人は議言ってることがよくわからない」「議論が下手だ」などといわれずに済むと思う。日本はどっかよその国のように感情的になる人間は少ないが、「主張」が弱いために「何が言いたいのかわからない」と思われてしまいやすい。

私自身、大学で論理学の授業を受けたが全く役立ってない(笑)。理論を独学し、宗教関係者との毎週1回1年以上行った「議論の実戦」で身につけたものだ(私は無宗教なままだが、議論に付き合ってくれたエホバの証人の方々はわりと好きだ。彼らは感情的にならず冷静に議論をしようと言う姿勢が見えた。・・・もっとも、最後は「信仰」なので、やはり「論破」は不可能だったが)

論理における4つのアタックポイントは格闘技における「パンチやキックなどの基本技」に該当する。で、対偶や三段論法、必要条件・十分条件はそのキレを増す手段に過ぎない。無理に高度な技を身につけずとも、基本技を鍛え上げるだけで十分に論理的に考え、話せるようになる。

ただし、相手も一定以上に論理的でなければこれらの論理は有効ではない。非論理的な相手は公開討論にもちこみ第三者の前でさらし者にして気づいてもらうしかない。(本当の恥知らずはこれすら無視するけど・・・) あとは自己撞着狙いなど戦術は限定されてくる。

また、交渉など「論破を目標とした戦闘」ととらえるなら、彼我の勝利条件と敗北条件、優先順位と損切り、切り返し、立証責任、勝敗分岐点まで考えておくとより戦略的に立ち回れる。

加えて私は独自のACF理論(私が提唱している攻撃・反撃・虚撃の3すくみ)や「攻撃無効化の9段階」「機動と射程」の概念も交えて効果を高めるようにしている。特に「ACF」は完全に私のオリジナルなので、もし書籍を出版するならお金を取りたい部分だw。ノーベル論理学賞はなぜないんだろう?(笑)

では個別の事例を各論の攻防を見ていこう。

�〃誅世良堡�を攻める
「で、何が言いたいの?」
結論がない相手の意見に対しては結論をたずねる。勝手に相手の結論を先読みして攻撃するのはよろしくない。「私はそんなこと言ってない」と言われてしまう。ちゃんと相手の言い分を確認するのは初歩の初歩だ。

一部の方は相手の発言内容を極論化して「攻撃しやすくした上で叩く」という方法を取ってくる場合がある。
そんな時はあわてず騒がず
「え、私そんなこと言ってませんけど? どこに書いてますか?」と
返せばよい。この時点で立証責任が相手に移る。
「おまえが●●と言ってるのは××と同じだ」と追い討ちが着たら、
極論化であなたが答えにくくなったポイントを挙げて
「この点が違います」と返せばよい。

�∩按鵑良堡�を攻める
「ほう、証拠はあるのかね?」
結論だけを声高に叫ぶのは獣の鳴き声と変わらない。獣の気持ちを理解しようとするムツゴロウさんとしては泣いてばかりいる子猫ちゃんに理由を聞く必要がある。犬のおまわりさんのように困ってしまう必要はない。

現状を変更したい側、主張をしたい側が立証責任を背負うことになる。自分が主張する場合はは確固たる前提があるものに限定するべきだ。証拠のない主張を行うと、「証拠は?」と反撃されて立証責任を背負い不利になる。立証責任は出来る限り相手に背負わせたい。

何度も事例に出すが7月10日のあきかんさんは基本的にこれだった。
探偵が「犯人はお前だ!」と言うだけで「動機」も「トリック」も「凶器」も「犯行時刻」も明言しないのでは、説得力のカケラも生じない。前提なき主張は動物の鳴き声と変わらないといえる。


�E験�の不合理を攻める
4つの攻撃パターンの中でも最重要なのがこれだ。前2つは「前提や結論が無いので提示してくれ」だけで済む。いわば小学生でも可能だ。

一方で展開の不合理を攻めるには中学生程度の能力は必要になる。この「展開を攻める能力」はそのまま議論における戦闘力に直結する。

「議論戦闘力5か。ゴミだな」と言われるか、
「私の議論戦闘力は53万です」と言えるか。

「前提」と「結論」が提示されていても、その展開、因果関係がおかしいパターンは圧倒的に多い。実例を挙げてみよう。

「イルカは賢い」から「殺してはならない」
「憲法9条がある」から「日本は平和で居られた」
「原発にミサイルを打ち込まれたら困る」から「原発を廃止すべきだ」
「表現の自由がある」から「マホメットを揶揄しても良い」
「10年の戦争期間」で「日本軍は中国人3000万人を殺した」
「しっかとこの目で見た」から「絶対に間違いない」

いずれも前提と結論はあるが、展開に無理のある誤った主張だ。ではどうやってアタックするか?

前提・結論の基準を求める。
「イルカが賢いというのは誰がどうやって決めるの?」
「殺すのはいけないけど追い払うだけなら許されるの?」

前提・結論を一般化してみる。
「賢い動物はイルカだけではないが、それらも全部殺してはいけないの?」

前提・結論を疑ってみる
「毎年同じ場所に来て網を破り、漁師に狩られるイルカが本当にかしこいと言えるの?」
「本当にイルカは不必要に虐殺されているの?」

とまあこんな感じになる。他の事例については各自考えてみてください。


�じ斉杏坩戝廚鮃兇瓩�
いわゆるブーメランである。民主党がとても得意としている。「お前が言うな」である。

件のあきかんさんはどうやらこの「攻撃反射」をしたかったようだが、まるで機能していなかった。
自説を理解して欲しいのなら、理由や根拠を説明するのは当然のはずだが、不思議な御仁だった。

「おまえらだってイルカ(牛や豚)殺してるじゃねぇか!」である。
イルカ以外の動物を例示した場合、彼らの言う「殺してはならない基準」に
当てはまることを指摘する。「豚はイルカより賢い」とかである。


今日はまあこんなところで。
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