mixiユーザー(id:68785028)

2026年08月28日05:35

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成功の副作用

成功した役者が一つの役に縛られ続けることと、成功した漫画家が一つの物語に縛られ続けることは、幸か不幸か分からないが、どこか同型に見える。

前者の典型としてすぐ思い浮かぶのは、渥美清と加山雄三である。
「寅さん」と「若大将」という国民的アイコンを得たことは、まぎれもない成功だった。
ただ、加山雄三は年齢とともに別の挑戦へ向かう余地もまだあったが、渥美清のほうは、たとえば金田一耕助を演じても、観客からは、どうしても「寅さんが金田一をやっている」と見てしまうようなところがあったのではないか。
役者としての可能性は、もっと大きかったはずなのに。

漫画家の場合は、さらに事情が重い。すぐ思い浮かぶのは鳥山明『ドラゴンボール』や青山剛昌『名探偵コナン』だろう。
それはもう作家一人の問題ではなく、出版社、アニメ、映画など、ひとつの産業全体を背負う話になる。
本人が新しい作品に移りたくても、周囲がそれを簡単には許さない。

成功は、喜びと富をもたらす。
だがその代わりに、可能性の幅を狭めてしまうこともあるのだろうか。

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