●これ描いて死ね・4話。このご時世にまずアナログ漫画からスタートするのに違和感が無いよう、丁寧に建付けてあるな。藤森さんのちょっと素人とは思えない作画技量を堪能するにも、紙とペンとホワイトとトーンで絵をお見せしてくれるのはいいことである。
てことでまず、三人の分担。原作とネームの安海さん・作画の藤森さんはともかく、赤福氏がどう関わるかなと思てたら割と予想通り編集者/レビュアーか。初っ端から忌憚のない視点が得られる上に、いい具合に身内感が薄いのが得難い要素ですねこれ。
今んとこパッと見で評価される要素が藤森氏の絵がメインで、安海氏のスジ自体はそれほどでもない。現状でこの評価位置ってことはやがて藤森氏にも何らかの試練があるんだろうけど、多分それはお家のあれこれだろうね…。落ち込んでもちゃんと復活する安海さんが偉いのは、ちゃんと助言してくれるポコ太が偉いのであり、つまりやっぱり安海さんが偉い。マジで偉いよ安海さんは。
後半で四人目の石竜氏が早々に加入。第一印象から冷徹なお嬢さんかと思ったら、もっとずっとエキセントリック寄りのヘンな人である。ジャンル的には変人の奇才ですかね…それにしたって初対面で先生にズキュゥゥゥンのキスするのは相当アレですが。
●レッツゴー怪奇組・4話。本当にどうでもいい役で玄田哲章と高木渉と飛田展男が出た。生半なアニメや吹替映画でもこんなメンツ揃うことねーぞ。千葉繁も合わせてビーストウォーズでもここまで揃わんわ。玄田哲章は謎のマッチョで最初から最後まで素性が謎、飛田展男の古物商は「昭和アイドル」の巨大奥歯を引き取る引き取らないでどうこう言う役、高木渉は呪いのビデオでこの中で一番役としてわかりやすい…ちっとも見てもらえなくてテレビデオの中で絡まっちゃうビデオの声が一番まともなのか!?
サブレギュラーキャラとしてのドッペル登場。優柔不断でどうにも煮え切らないふにゃふにゃの性格なのに所有するスキルが即死属性というあまりにも使いづらい兄ちゃんであり、だからこそ最後の最後まですさまじい中途半端で居ることを運命づけられている悲しい兄ちゃんであり、まあどうでもいい人である。こういうカテゴリの隅っこみたいなキャラを描写するの上手いよね、この作品。ジャンルがバカっぽいので認識阻害され気味だけど。
シュラ子さん、根っから悪辣だからこそこういう「純真な子供になる呪い」ってのが非常にたまらんデバフになるな。とりあえずドッペルがお仲間になったけど本格的なチーム形成は雪んこ登場以降かな。あと「アグネス・チャン」は規制対象か…。ダメっすか…。巨大奥歯…。
●正反対な君と僕・4話、図書室入るとこで実にムダなゲイリー・オールドマンものまねする鈴木ちゃんがバカ愛おしい。あと常に補助的立場であるホンちゃんのドラマとその救いがちゃんと描かれるの、実にいいなあと思いました。
●鉄鍋のジャン・4話。ジャンとキリコの小学生みたいな口喧嘩、「巨乳」が悪罵の言葉になるんだ…。言う方も言われた方もフツ−に流してるけどさ。いいけどさ。とまれ、睦十ジジイが乗り込んできて小此木のダメ加減を見た上で、昭和のじゃないんだしパワハラ教育してもしゃあないやろ…つってキッチリその料理の腕で周囲を畏怖させる。展開と絵で強キャラな雰囲気を遺漏なく出すのって割と難しいけどそこが作者のウデやよね。ジャンもそれ受けて「追い越してやる」つってるから認めてるのは間違いないワケである。
後半は大谷はんとXO醤のリュウさん登場。いかにもワンギミックで敗退するようなテンプレ敵役だけど、だからこそ杉田智和の充実した演技がものすげえ説得力。偽りの謙虚さをまとうとこからゲスい演技から大谷に打擲される惨めなとこまで、実に素晴らしい。本領発揮と言えましょう。
リュウさんのメインギミック、XO醤。確かに原作のこの時代だと「すげーなーいっぺん食ってみたいなー」って思ってたし、それが今となっちゃここまでフツーになるとは思わんかったとこ、それを大仰にツダケンボイスで言われるといろいと納得してしまう。あとシャリアピンステーキも人口に膾炙していなかった時代だっけ? 何となくもうちょっと前に知ってた印象があるが、何で知ったんだったかな。ともあれ料理漫画のネタとしてちゃんとこの漫画で消化してんのがえらいわな。
ログインしてコメントを確認・投稿する