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2026年05月27日05:06

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「オイルピーク」の先を考えて、文明を安全側から設計し直す

最近、文明のエネルギー設計について考えることがある。
とくに気になるのは、化石燃料に強く依存してきた今の文明が、この先も同じ形で続けられるのか、ということだ。

人類が化石燃料を使うことで二酸化炭素を排出し、それが地球温暖化につながっているのか。
地球環境は複雑系だから、単純に断定するのは難しいのだろう。
それでも、「安全側」に立って考えるなら、CO₂排出が気候変動に悪い影響を与えていて、最悪の場合には深刻な事態もありうる、と見て対策しておくほうがいい。
私はそこが大事だと思っている。

もう一つ気になるのが、いわゆる「オイルピーク」の問題だ。
石油そのものが地球上から完全になくなる、という話ではない。
そうではなく、採掘にかかるコストやエネルギーが、取り出して得られるエネルギーに近づいていくと、実質的に「もう頼れる資源ではなくなる」ということだ。
プラスチックなどの素材原料としては枯渇していないが、もはやエネルギー源ではない。それがオイルピークなのだと思う。

では、その後を何で支えるのか。
風力や太陽光はもちろん重要だが、安定供給やエネルギー密度の面で、それだけで今の文明全体を支えきれるのかというと、私は心もとない気がしている。

そう考えると、高密度で持続的なエネルギー源として期待されるのは、やはり核融合なのだろう。
ただ、核融合はずっと「未来の本命」と言われ続けてきた。
何十年も研究が続いているのに、実用化はなかなか見えてこない。
もちろん進歩はしているのだろうが、少なくとも「すぐ間に合う」と楽観してよい段階には、まだ見えない。

だからここでも、「安全側」の推論が必要なのだと思う。
つまり、オイルピークまでに核融合が間に合わない可能性も視野に入れて、文明のあり方そのものを考え直しておくべきではないか、ということだ。
核融合が実用化されるに越したことはない。
でも、できない場合、あるいは間に合わない場合も考えておく。
そのほうが、ずっと現実的だと思う。

そう考えると、まず気になるのは食料の問題だ。
現在の農業は、化学肥料、とくに窒素肥料に大きく依存している。
もしエネルギー構造が変わって、その供給を今の水準で維持するのが難しくなれば、食料生産にも影響が出るだろう。
そうなれば、養える人口の規模にも関わってくる。
このショックをどうやって和らげるかは、かなり大きな課題だと思う。

もちろん、だからといって文明がそのまま帆船時代や江戸時代に逆戻りする、という話ではない。
そこまで単純ではないだろう。
ただ、今よりいろいろな制約が増える可能性は十分ある。
だからこそ、その時が来てから慌てるのではなく、エネルギー構造の移行をどうすれば平和に、できるだけ摩擦を少なく乗り越えられるかを、今のうちから考えておく必要があるのではないか。
私はそんなふうに思っている。

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