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2026年05月11日05:54

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丁度良い物見遊山感――お伊勢参り――

今、梶よう子『お伊勢ものがたり』を読んでいる。
図書館の貸し出しを延長したとはいえ、あと10日足らずで返却するので、私の読み方としては集中して読んでいる。

そこで連想したのが、お宮参り。

私は無宗教、いや、もっと正確に言えば無神論者なのだが、日本の神社と門前町参りには、宗教的権威が圧迫してくる感じがなくて、私のような者でも気軽にお参りできる。
これは、イザヤ・ベンダサン(山本七平)のいう「日本教徒」という感覚に、私自身もかなり近いのかもしれない。

春日大社(奈良)、住吉大社(大阪)、橿原神宮(奈良)、出雲大社(島根)、伏見稲荷大社(京都)、石清水八幡宮(京都)、靖国神社(東京)……等々、これらほど有名ではない神社にも行ったことがあるが、それらの中でも飛び抜けて一番「ハレ」の気分が強い神社参りが、お伊勢さん参りだと感じる。

例えば春日大社には厄年のお祓いをしてもらったし、出雲大社には縁結び(まだ娘が小さい頃だから、ずいぶん早手回しなお願いだ)、あと新年の参賀などの「目的」があったりする。
だが、お伊勢参りの参拝客には、それらの「お願い」感がほとんど感じられなくて、お伊勢参りそのものを楽しむ、つまり物見遊山・行楽感が漂ってくる気がする。

内宮・外宮のお参りもそこそこに、門前町、特に「おかげ横丁」をそぞろ歩きする。
それを目一杯楽しんでいる感じが、楽しく明るい「ハレ」の極み。
ようやく世間の憂さを忘れて、ただ楽しむという、テーマパークによく似た祝祭性を帯びた場所。

これは、「日本人の心のふるさと」「一度はお参りする場所」という物語が、そう私に思わせているだけなのかも知れない。
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