●ゴールデンカムイ・6話。作品全体のナラティブにおいてここが一つのでかいほぞである回。横っちょでクセの強い部下どもが見てること前提の上で視聴者をも引き込ませるアジテーション演説がなかなか恐ろしい。原作の力も上記演出もあるし、大塚芳忠の演技力も唯一無二ですわな。タイトル回収の印象的なシーンをケツに置いて印象付ける演出がガチっと決まる、そんな絵コンテが後藤圭二。なんかすっかり監督・演出畑に行っちゃって辣腕振るってんな…。適材とはいえまた作画も見てみたいんですけども。
●姫様拷問の時間です・5話。話の最初と最後、サクラさんの今後の展開を予感させるほっこり譚でサンドイッチされる…マジ拷問(?)二題。初っ端の「ヒミツのポエム日記を読まれちゃう」っての、対象が秘密にしている心理的弱点を明らかにするというなかなか正統派の拷問である。流石トーチャー最上級拷問官容赦がない。今まで聞いたことない姫様のぶっ壊れ音声が聞けました。眼福じゃなくて耳福ってんですかね。福耳みたいやな。
二番目は陰鬼の映画・ドラマ拷問。まず陰鬼さんの映像作品に対するナイーブで真摯なスタンス、これはインドア派の趣味持ちにはみなぶっ刺さるとこだろうなあ。それ踏まえての姫様へのネタバラシ拷問、これはまたエモーショナルに長けた陰鬼さんの一面ではある。上で書いたサクラさんの話にも通ずるが、自分の長所を把握して使える人は強いのね。…五月雨式にふってくる「伏線のような単語」のそれっぽさがいい。相当練っただろなこのチョイス。これ確か別々の二話だったと思うが、上手いことまとめたな。
今回も「屈し」に関しての概念拡張がなかなかで、「それじゃ…屈するとするか!」「屈するにも作法というものが」「姫様そんな必死に屈されて」とイイ台詞連発でよろしかった。あとうっかり日記読んじゃったトーチャー/伊藤静の、ス過ぎる「あァ」が千両。上記の姫様崩壊シーンともども音響監督の力量が冴えます。
Cパートのおまけ、洋画や洋ドラの予告編/CMの作り込みがいいのも然りながら、大塚芳忠を使うってのがキャストの有効活用過ぎて面白かった。あの声で言われたらリアルすぎるのな。
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