池井戸潤氏の小説『俺たちの箱根駅伝』、連続ドラマ化決定「もう2度と、こんな小説は書けない」 2026年日テレで放送
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我が子が4月から通う予定の幼稚園の運動会で「未就園児かけっこ」が企画された。
親もスタート位置まではついて言ってよいとのことで私が付き添い、スタート地点にいったのだが、園庭の反対側がスタート地点だったので到着が大幅に遅れいちばんはしっこになってしまった。競争相手は20人に満たないくらいだろうか。
私『む。まずいなゴール地点は園庭反対の中央部にいる先生のタンバリン、ということは一番不利な位置か。』
別に一等賞に豪華景品が出るわけでもないんだが、いろいろと考えたくなるのは持って生まれたサガというものである。
私の前に知り合いの先生がいてスタート位置に皆が並ぶように誘導していたので声をかけた。
私「先生、人数が思ったより多いようですし、2回に分けてはいかがですか?」
先生「そうですね。そうしましょうか。」
私は2列目の中央に我が子を引っ張る。
私『さて。これでスタート位置としては最も有利になった。同時に1回目のレースを見て少しは情報を集められるな』
1回目のちびっ子たちが準備する。一部が合図前に飛び出しそうになって親御さんに止められたりする中で発されたヨーイドンの合図はフラッグをあげるのとホイッスルの併用だったが、皆戸惑い気味でスタートが遅れながら三々五々駆けだしていった。
私は我が子にささやいた。
私「いいか。スタ-トの合図は気にするな。パパが背中をトンとおしたらあのタンバリンめがけて走って叩いてくるんだよ。もしかしたら走り出すのは君だけかもしれないけれどとにかくタンバリンまでいくんだ。いいね?」
我が子「わかった」
合図と同時にロケットスタートを切ったのは我が子のみ。それでも戸惑うことなくゴールまで駆け抜けた。結果は1位。同等の脚の速さの子も3人ほどいたが、スタートの反応の速さとゴールまでの位置の優位性という2つのアドバンテージをひっくり返すほどではない。
こういうのを考えるのが私は性分で実に楽しいのだ。我が子にはもちろん真っ当な実力や努力はしてほしいが、卑怯にならない程度に頭を使う習慣は何とか伝授したいと思う。
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