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2025年03月01日09:44

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【記録】二千六百八十五年(令和七年)二月に読んだ本

新人の作品をよく読んだな。

2025年2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2244ページ
ナイス数:28ナイス

https://bookmeter.com/users/1615/summary/monthly/2025/2
■はじめてのゾンビ生活 (電撃文庫) [Kindke]
この話は、ゾンビでなく改造人間でも成り立つ話なんだよね。どうしてゾンビなのかと云うと、それは作者のゾンビ愛に他ならないんだな。ゾンビが好きでいろいろ変奏してみてこうなるだよな。敢えて敏捷で頑強なゾンビと云うのも味がある。そして、そこに人類の未来を託してしまう辺りがSFだなあ。
読了日:02月26日 著者:不破 有紀
https://bookmeter.com/books/21964081

■聖武天皇素数秘史 ゲンロンSF文庫 [Kindke]
天平時代に女性天皇の意義論が展開される。巨大化した仏が戦うスペクタル。歴史改変の妙。どれをとっても問題作だ。そして何より仏教と数学。『AIとSF2』などのアンソロジーでも仏教とAIとか、『天勝寺』での佛理学と、仏教は数理で出来上っているので相性がいい。聖武天皇が[素数]という言葉の発祥だったとは。
読了日:02月24日 著者:藤琉
https://bookmeter.com/books/22424909

■ツインスター・サイクロン・ランナウェイ4 (ハヤカワ文庫JA) [Kindke]
地球人類が発祥と思われるとは云え、世界の根底がかけ離れた世界。人の意識というものは継承されている宇宙だが、主人公の二人は人類を外れた存在。生存の意志が向かう所が違う。作者はそう云ったぶっ飛んだ構築が得意だが、そこに百合と生殖・繁殖の問題を絡めて、物理的な宇宙の危機は何も解決しないまま道を見つけた。そう云うのはSFとして王道であってもいいだろう。
読了日:02月23日 著者:小川 一水
https://bookmeter.com/books/22470297

■民族がわかれば中国がわかる 帝国化する大国の実像 (中公新書ラクレ) [Kindke]
複雑で根が深い問題に対して、かなり解り易く解説されている。筆者自身が実体験した事柄も多く語られ、少しは理解が出来ように思う。日本もアイヌや琉球の文化に対して色々とやらかしている事を考えると無関係ではない。それにしても今世紀初頭までに比べて、習近平体制は危ない。結構筆者の個人的な嫌悪と危機感が吐露されているのは、本気の研究者の仕事だからだろう。この先の世界情勢を考える上でも読んでおいていい一冊だ。
読了日:02月18日 著者:安田峰俊
https://bookmeter.com/books/22518199

■神の豚 -Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作 [Kindke]
淡々とした語り口だけど、底にあるのはSFの設定としてはおいしい所。そこに伝統的な神事が絡みながら、色々生活の事、社会の事などが色々と語られる。ばっちり決めつける様な批判とか主張を強く押し出してはいないけど、考えさせられる。人の死と豚の出現の間合が絶妙だった。こんな作品があってもいいよな。
読了日:02月14日 著者:溝渕 久美子
https://bookmeter.com/books/18936239

■羊式型人間模擬機 [Kindke]
不可思議な一族。それに仕え、存続を支える人造人間が、一夜の行動記録の合間に一族の人となりと歴史を語る。独特の語り口と、時代や場所の曖昧な世界構成が魅力だ。オカルティックな根元ではなさそうな一族の遺伝的特徴、思考の歴史が面白い。世界全体の事は全く語られないが、それでいい。閉じた世界での異形の一族を客観視する語り手は、最後には弊機の様に壊れてしまう。そして忘却の眠りは、目覚めた時に何を齎すのか。延々と柵と軛に囚われ続けるのか? 奇妙な味わいのSFだ。魅き込まれる。
読了日:02月14日 著者:犬怪寅日子
https://bookmeter.com/books/22467874

■レッドリバー・セブン:ワン・ミッション (ハヤカワ文庫SF) [Kindke]
記憶を消された六人と死体一体が船の上で目覚める。霧で見通しのきかない海上から始まる。専門知識と筋肉記憶で与えられた任務をこなす内に、人員はどんどん死んでいく。世界は感染症に冒され滅亡しかけている事が解り始める。そして誰が何をやったのか、この事態を収拾するにはどうすればいいのかを求めて主人公は苦闘する。滅亡ものでありパンデミックものであり、謎に包まれた任務を解明していくミステリーでもある。硬質な描写が読み易く、遺伝子改変感染源と遺伝子改造人間の希望のない戦いにが緊張感がある。没入できるタイプの作品だ。
読了日:02月11日 著者:A J ライアン
https://bookmeter.com/books/22495435

■コミケへの聖歌 [Kindke]
新人が宿す勢いと、饒舌なネタの勢いで書き切ったディストピア小説。背景が複雑に設計され過ぎの感はある。新人だから許される暴走気味の語り。振り返って見れば、現状への不満と「昔は好かった(らしいね)」に偏っている。もう少し希望に満ちた冒険物語を期待して読み始めたが、持ち直さずに沈んでしまった。題名から思う程コミケは重要ではなかった、ただ不満を確認する口実だったな。
読了日:02月07日 著者:カスガ
https://bookmeter.com/books/22470295

■ラブ・アセンション (ハヤカワ文庫JA) [Kindke]
何とも、恋愛リアリティー番組をネタにした疑似イベントSFとしてかなりいい品質だ。しかも起動エレベーターで異星の寄生生物で超常能力。弥が上にもSF魂を刺激するネタで、それが為に歪んだ恋愛論も展開されて、お得な読後感。まあ、番組の勝者がどうなったかは敢えてボカしているモヤモヤ感があるが。それと「期待値」は「期待度」だし「豹変」の意味が間違って使われているところは瑕疵だな。
読了日:02月03日 著者:十三 不塔
https://bookmeter.com/books/22362844

■信長の忍び 22 (ヤングアニマルコミックス)
時は天正十年正月。愈々其の時は迫った。先ずは武田との最終決戦。色々と暗躍もあって武田は滅亡。無駄乳女の望月千代女は生き延びる。でも千鳥は全然出て来ないんだよなあ。作者は描き始めたら、あれもこれもと興味が広がってしまったんだな。登場人物が暴走しているし。しかし、俗説かも知れない逸話でもよく拾っているよな。四駒のギャグマンガだった筈が壮大な歴史物語になってしまった。そこがいいんだよな。さて、愈々最終章へ行く。千鳥の運命や如何に。敢えて連載は読まない様にして来たが、括目して次巻を待て!
読了日:02月03日 著者:重野 なおき
https://bookmeter.com/books/22349470


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