全体を通して、伝統的に標準とされる人類から情報的特性を変移させた状態の人間が、どの様になるのかを予測して、それに対する社会なり友人なりの反応を描く物語が並んでいる。
身体障害は本当に欠陥なのか?
神経系の変異は人類とは異種なのかと云う問いかけがなされていると思う。
現在の科学技術だからこそ、対応が検討される内容で、
トンデモ科学とトンデモ技術を支えるトンデモ理論に満ちている。その中には結論を敢えて暈した結末もある事が、この作家の特性だろう。
『キャビン方程式』
一番トンデモな科学だな。煙に巻かれた様な現象についての、要領を得ない理論。
怪談や偽科学を引き合いに出してヒョンファの態度を明確に出している。科学を信頼する正常人として当然のことだ。
貫かれている主題「異化された人類とのコミュケーションは成立するのか?」を追究しているが、コミュケート出来ていると解釈出来る様な、成立してない、どっちつかずの展開。敢えて明確に書かず、妹の姉に対する思いの話を終る。
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