訃報を受けてなのに、嫌な事を書くぞ。
僕は中学生だった。松本市では十一月三日に市民祭として、本町通り(駅前大通りから南に向かって松本城へと至る商店街)が歩行者天国となり、そこに簡易な野外ステージが組まれていた。
ステージで歌っていたのは、まだまだ無名だったアリスだった。EP発売前の『遠くで汽笛を聴きながら』は心に残った。その後ヒットしたわけだが。あ、堀内孝雄の曲か。
その頃はアリスについては全く知らなかったのよね。
一緒の演奏しているのが、文化放送の『セイ!ヤング』で下ネタを飛ばしまくっていたチンペイだとは気づかなかった。
そして数年、アリスはヒットメーカーになっていた。高校生の頃、絶頂期で全国を巡るコンサートツアーが地元にも回って来た。
その頃はPA屋で力役のアルバイトをしていた。長野公演と松本公園に二日続けて従事した。
曲のセットリストが同じなのは当然だが、MCで云う冗談も同じになるわな。でも、異なった会場で二日続けて、客の笑い方まで全く同じだった。
何というか、宗教的熱狂を見た気がした。あの辺のニューミュージックのファンってのはなあ。さだまさしにしても。
それ以来、チンペイの事は「壁蝨の群がった信心」と呼んでいる。
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