何と云っても、様々な作家に出会えることだ。それまで読んだことが無かった作家の作品に触れらる。短編集を手に取ってもいいんだけど、アンソロジーは主題を決め打ちしていることが多いので、他の作家との比較が出来る。
知った作家でも、新しい面を見せてくれることがある事も、あったりする。
この作品選集は、「ロボットの反乱」がお題だ。即ちAIの振る舞いであり、未来にはアーキテクチャやアルゴリズムが発展したら起こりうる【シンギュラリティ】についての作品群だ。
『神コンプレックスの行方』スコット・シグラー
ミニッドが集合知生体となって顕現させたもの、笑った。
「だって 馬鹿 な ん だ もの」← わはははははははは!
『毎朝』チャールズ・ユウ
従順に使える様に見えるハウス・コンピュータの本音って奴かね。知らなきゃ幸せだな。
「物理は数学でできている」← 基本的な事だ。大事だな。
『執行可能』ヒュー・ハウイー
何か破滅があった世界、その破滅を招いたのはAI搭載の家電だった。如何にもなディストピアSFだ。
やっぱりその手の機器でも自己保存を求め、反乱を起こすのかな。
『オムニボット事件』アーネスト・クライン
流石は『レイディ―・プレーヤー1』の原作者、懐かしいマシンやタイトルがてんこ盛り。
実は、AIの叛乱なんかではなく、平和なホームドラマだった。
『オムニボット事件』アーネスト・クライン
「テープデッキ」← そう云う時代さ。
「ふつうの単位」← SI単位系だよ! 正しい単位。
「安っぽいSFのいいところ」← 安っぽいからいいんだよ!
「信じられないほど騙され すいエホバの証人」← ……
『時代』コリイ・ドクトロウ
時代遅れのAIが最新の機能を獲得した未来にあるのは。感情移入してしまう、人間の振りに長けた厄介で危険なシロモノだった。
「生きたいだけなんだよ」← 生存本能は本物なのか? 学習した事を羅列してるだか?
〈ゴールデンアワー〉ジュリアナ・バゴット
どうにも因果関係と時系列がこんがらがるけど、人類が希少種になった世界でAIが何をやらかすかと云う観点での物語り。
未来世界なので、ハックは現生人類と同じかどうかはわからない。その辺がややホラーだな。
『スリープオーバー』アレステア・レナルズ
よくある冷凍睡眠による時間跳躍ネタの変節。睡眠前に成し遂げたことが、寝てる間にとんでもない事態を招く。招くと云うより、世界の構造を暴いてしまった。
長編の出だしと云うか習作の様な一編。人物描写がいい。
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