四編の中編が、それぞれ違った味わいで煌めいているなあ。
何か火浦功の『幸せの青い鳥』が
「主人公をいかに酷い目にあせるか」を主題とした様に、
「主人公を如何に内向的に不遇な境遇を負わせるか?」という捻じれた意図を感じるんだが。
『夜の安らぎ』
秀逸なダークファンタジーだ。人間界に居場所を見つけられない楓は血に魅かれる。血を糧とする存在に魅かれる。
不遇な境遇でも、従妹に対する愛は純粋で、でも思うようにはならない。
人間界ではおそれられる存在を脅し、同化する。
「継続は無力なり。」← 云い得て妙也。
吸血鬼と云うのは人類と亜種の関係なのだろうか?
それとも違った系統樹から発生して適応放散した存在か? 収斂進化の典型なのか?
ログインしてコメントを確認・投稿する