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2023年02月01日19:57

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【記録】二千六百八十三年(令五年)一月に読んだ本

少し冊数は増えた、小刻みに短い本を混ぜた。でも、知的満足度は損なわれてはいない。

2023年1月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2579ページ
ナイス数:19ナイス

https://bookmeter.com/users/1615/summary/monthly/2023/1
■工作艦明石の孤独3 (ハヤカワ文庫JA) [Kindke]
ワープの原理は解明されない中、ワープ航路の開拓を目指すも進まず、異種知性体との接触をしてしまう。
星系の社会維持と地球との連絡と異種生命との交渉の試みが進む。
異種生命との接触は作者が長年扱ってきた主題で、『〜ヘイルメアリー』同様、科学的な論理だてで相互理解を目指すことを四半世紀以上探索しているが、そこにもどかしさとSFの醍醐味を覚える。『農協月へ行く』の様にはならない。
また、隔離環境での星系運営も作者の得意とするところ。男女間の格差のない社会構造が特徴。
如何に展開させてくれるか、次巻以降が楽しみだ。
読了日:01月28日 著者:林 譲治
https://bookmeter.com/books/20669931

■面白いほどよくわかるイラン神話: スラスラ読めて一気にわかる神々たちの物語 ミスペディア神話シリーズ (神話が好きになるポケット文庫シリーズ) [Kindke]
非常に深い。
民族の数だけ神話があるのだろうけど、それぞれが民族同士の関わりで影響し合ったりする。立地的に様々な文明が交錯するイランだからこそ複雑に絡み合っている事がわかる。西にも東にも響いているのだな。
読了日:01月24日 著者:ミスペディア編集部,高安正明
https://bookmeter.com/books/17696572

■星霊の艦隊 1 (ハヤカワ文庫JA JAヤ 12-1) [Kindke]
ハードSFであろう。あまりにも物理法則がぶっ飛んでいて入り込むのに苦労する。
森岡浩之の『星界の紋章』の影響が強いと思うが、舞台設定がややこしい。ともすると前世紀前半のスペース・オペラを読む気構えがいるかも知れない。
まだ続刊があるが、ここまでの評価は星四つ。殊に勘定優先の設定は肯けない。
読了日:01月23日 著者:山口 優
https://bookmeter.com/books/19895900

■風になるにはまだ-Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作 [Kindke]
女性だけで構成された物語。登場人物の設定から、色彩についてはあえてマンセル値を記述するなど、凝った描写だ。印刷業で写真のレタッチをしている身にとっては、ちょっと違った視点だ。
情報になって生きてる人は、やっぱり生身の人間とは違うのだろう。数値で割切れる存在とは、巧い表現だ。そして、生身の女性の身体を、お金を出して買う人だ。
人であって人間でない齟齬が、淡々として語られる。これも在り得る未来なのだろう。

読了日:01月18日 著者:笹原 千波
https://bookmeter.com/books/20330438

■SFマガジン 2023年 02 月号 [雑誌]
AIとの距離はどうやって測るのか?
世の中を眺めてみると、やっぱり鉄腕アトムは作りたいんだろうな。でも、今のアーキテクチャやアルゴリズムでは、便利な道具にしかならないだろう。
そんな現状のAIを使い倒す方策を探る特集。創作、対談など、遠くを見ているのだと思う。
単なる道具でなく、権利を認める対象となるAIへの模索は次の段階だな。知能を超えて、知性、人格、実存を見据えなければならない。
読了日:01月18日 著者:
https://bookmeter.com/books/5839674

■月に呼ばれて海より如来る 〈新装版〉 (徳間文庫) [Kindke]
未完の大作である。三部作の内、過去編は他の作品として書かれているのは未読。
未来編で壮大な宇宙の根元論が展開されることが期待できる。何時になったら書き始められるのかわからないが気長に待とう。
佛教的宇宙の概念を中心に据え、仏教用語が鏤められた事に拠り、途轍もない深みを表わしている。
読了日:01月16日 著者:夢枕獏
https://bookmeter.com/books/20544081

■天駆せよ法勝寺[長編版]序章 応信せよ尊勝寺-Genesis SOGEN Japanese SF anthology 2022- 創元日本SFアンソロジー2022 [Kindke]
おバカSFだよなあ(誉め言葉)。SFはこうでなくちゃ。
佛教の世界観を下敷きにしたトンデモ理論・佛理学が炸裂する。精神性に於いて佛教は宇宙を語るよなあ。
日本で独自な発展を遂げた佛教があるからこそ生まれた優れたハードSFだ。長編版が楽しみだ。
読了日:01月13日 著者:八島 游舷
https://bookmeter.com/books/20329848

■グレイス・イヤー 少女たちの聖域 [Kindke]
いくらか現実世界を反映した舞台。閉鎖的で陋習に満ちた社会での、理不尽な通過儀礼に纏わる物語。フェミニズムの流れに棹差す風俗として話題になっている作品と云えるな。
続編は世界そのものの成り立ちの過程を描くらしいが、出版されても読まないかも知れない。星三つ。
読了日:01月11日 著者:キム リゲット
https://bookmeter.com/books/20466047

■シュレーディンガーの少女 (創元SF文庫) [Kindke]
ディストピアと少女の物語。
トンデモ理論は存分に発揮されている。一貫して「モラヴェック」なるデバイスが未来を象徴している。
語り口は優しい(時に残虐な場合もあるが)。科学的な思考を育む助けになる短編集。
『六十五歳デス』と『異世界数学』がお薦め。
読了日:01月03日 著者:松崎 有理
https://bookmeter.com/books/20551630


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