金曜、仕事の後、TOHOシネマズで映画
「サイレント・トーキョー」。
この回は、公開初日の舞台挨拶中継があったのだけど……通常、15分程度の舞台挨拶が、この日は延々45分……途中、佐藤浩市が、
「舞台挨拶、長くねぇか?」
と言い出す始末――実際、長ぇよ。
これは、秦建日子による小説「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」を「SP」シリーズの波多野貴文監督が映画化したもの。
出演は、佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊となかなかの豪華キャスト。
12月24日、クリスマス気分の中、東京・恵比寿に爆弾を仕掛けたという電話がテレビ局にかかってくる。半信半疑で中継に向かったテレビ局スタッフを巻き込んで事件は始まる。
恵比寿の爆弾は音と光だけの脅しだったが、次なる標的は渋谷・ハチ公広場だと言う。犯人の要求は「テレビ生放送での首相との対談」、それが受け入れられない場合は18時に爆弾が爆発させると言う。
だが、首相はテロには屈しないと要求を蹴り、警視庁は渋谷駅前を封鎖しようとするが、クリスマスに沸き立つ群衆は事件の物珍しさもあり、続々と渋谷スクランブル交差点に押し寄せて……
この映画だが、カンボジアPKOに出動し、トラウマを抱えて帰国した自衛隊員が平和ボケした日本の現状と、右傾化する政府への抗議として、東京に「戦場」を作り出す……と言う構図が見えた時点で既視感が……これって、「劇場版 パトレイバー2」そのままではないか。
まぁ、そんな構図とテーマの類似性をカバーするかのように、物語は二転、三転するドンデン返しを仕掛けるのだが、ミステリーとしては展開やヒントが露骨で先が読めてしまう上に、延々と続いた舞台挨拶で、司会者が出演者にヒント出しとネタバレを要求していたので、途中で結末が見えてしまったのは残念だ。
また、自衛官が現地で体験した事、それが犯人の動機に繋がる辺りがいささか弱く、説得力に欠けるのが問題……この辺り、ドンデン返しにする展開を重視し過ぎて、設定自体に無理が出てしまっているのではないだろうか?
それでも、映画としてはなかなか悪くない……最大の見せ場となる渋谷ハチ公広場爆破までの描写は、実際の渋谷駅前ロケ(早朝に行っているのは日差しの方向で判る) と合わせ、邦画らしからぬリアルさと迫力で見せる……これは確かに一見の価値あり。
犯人の動機の弱さはあるものの、平和ボケした日本社会に矛先を向けた、その内容には見るべきものがある1本だと思う。
PS
映画中で恵比寿駅前ビルとなっているのは、大森ベルポート。
ここは馴染があるし、これまでも多くの映画・ドラマの撮影現場の撮影現場となっているので、見覚えのある人も多く、ここを「恵比寿駅前」とされると「?」となる人もいるのではないか?
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