【バトル10 行動面の目標2つと心理面の目標2つ】
アドラー:
行動面では「自立すること」「社会と調和して暮らせること 」
心理面では「私には能力があるという意識」「人々は私の仲間であるという意識」
「これらを用いて3つの人生のタスクに立ち向かう。3つのタスクとは仕事、交友、愛の3つである」
ハナー「人間関係には相手との相性や付き合いの深さに応じて適切な間合い(距離感)がある」「適切な距離感より近づきすぎた場合に問題が生じやすい。たとえば友人としては適切でも告白したら振られて疎遠になるリスクがある」 「よい友人でも配偶者にするとダメになってしまうこともある」「とはいえ勇気をもって間合いを詰めなければより味わい深い人間関係の妙味に至ることはできない」「とりあえず目標がないなら他者に役立つ生き方をしていればよい。そのうち目標が見つかる」
結果:アドラー勝利
講評:より具体的に目標や行動を纏めているアドラーの勝利。ハナーも近しいことは言っているのだが、まとまりがない。
【バトル11 人生の現有戦力】
アドラー「所有の心理学ではなく使用の心理学」「何が与えられているかではなく与えられたものをどう使うか」
ハナー「我々の人生は一流シェフがキッチンスタジアムで行うものではない。主婦が冷蔵庫の残り物で手早く何を作り上げるかだ」「無いものねだりをしても仕方がない、手持ちのカードで如何に戦うか、最善を尽くせるかこそが人生だ」
結果:引き分け
講評:意味合いはほぼ同じ。「所有ではなく使用』というフレーズはまとまりがあるが「手持ちのカードで如何に戦うか」というフレーズも陳腐ながらまあかっこいいとは思いませんか?
【バトル12 承認欲求否定VS商人欲求肯定】
アドラー「承認欲求を中心に据えるとよいことをするのが目的ではなく、ほめられるのが目的になってしまう。褒められなくなると止めてしまう」「我々は他者の期待を満たすために生きているのではない」「他者の評価ばかり気にしていると自分の人生を生きることができなくなる」
⇒このあたりは今はやりの「インスタ映え」「バカッター」「炎上」「イイネ乞食」「ユーチューバーの迷惑行為」の否定に通じるものがありますね。結局「目立ちたい」が主眼になった時点で他人の迷惑などきにしなくなってしまうというある種恐ろしい病気です。
ハナー「ハナーが使う意味での『自己中心主義』な『商人欲求』はあってもよい。ただし自己焦点主義になってはならない」「最初は自分中心で考えを広げていくことは自然だし当たり前、ただしそこから同心円状に利害を考えなければならない」「近江商人のように自分、相手、世間の3つがバランスよく得する利益配分をする必要がある」「他人からの評価を最初のきっかけの一つにするのは悪いことではない。商人の商売でお金を稼ぐのは他人の役に立っているからだ」「ただし、いつかは自分がなすべきことへと切り替えなければならない」
結果:引き分け
講評:最初から他者承認を否定するアドラーと最初のきっかけとするには悪くないと考えるハナー。一見相いれないようだが、ハナーの考えでも他者評価を主眼にするのではなく、きっかけの一つとするだけなので結果的には類似してくる。より理想論に近いのがアドラー、より現実に即しているのがハナーというところか。
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