歯科勤務の知人との話
医師1名、助手2名の街の歯医者さん。知人はその助手2名のうちの1名。
この歯科医激戦の時代に幸いにも商売繁盛のようで、この春から新人の歯科衛生士を2名増員。
それまで助手2名が大車輪だったが、衛生士2名が医師の手伝いをメインとして、助手2名は受付会計業務メインに。
そんな中、医師なら15分でやる業務を歯科衛生士は30分でい予約枠を取ることになっていたが、新人なので60分ほどかかる。
知人「衛生士さんは一生懸命やってくれているけど。医師は「今は手を抜くことを覚えない方がいいから時間をかけてゆっくりやりなさいと衛生士さんに話している。でも、お客さんには30分と言ってたのに60分かかってしまっているので苦情を受けるのは受付をしている私たち。医師が差配してくれないから困っている。」
ハナー「・・・。どうなるのが一番いいと思う?」
知人「医師が今のズレに気づいて修正してくれるのが一番いい。」
ハナー「先生は気づいてるのに手を打ってないの?」
知人「いや、今の問題には気付いてないと思う」
ハナー「じゃあ君が先生に話さないと。責任者は先生だろうけど、気付けてない問題には対処できないよ。気づいた人がまずは問題提起しないと。」
知人「責任者は先生でしょ? 助手の私が指示を出すのは立場的におかしいんじゃないの?」
ハナー「いやいやいや。プレーリードッグの話でもしようか。いくらボスが偉くても、巣の外から外敵がやってきたときに知らせるのは気づいた見張りの役目だよ。んで、巣全体でどうするかを決めるのはボスだろうけど。一番最初は問題に気付いた人間が皆に告知するところから始めなきゃ。立場の問題じゃないよ。問題を知らせたのに対応してくれないとか、不適切な対応をしたのなら先生が悪いけど、問題があるのに知らせもせずに先生に不満を持つのは、いささか気の毒じゃないかね?」
知人「言われないでも気づいてほしいんだけど」
ハナー「それは理想だろうけど、現実は違うから問題になってるわけで。だったら現実に即した手を打たなけりゃ。理想を掲げて待ってても現実は変わらないんじゃないかね?」
憲法9条は理想や理念としては素晴らしいと思う。だが、現実には尖閣諸島をはじめ日本の周囲には領土問題が山積みしている。憲法9条を掲げて問題が解決できるわけではない。
女性が男性に文句を言わずに「黙って察してほしい」という理想があるらしい。女性に言わせれば「不満や要望を言葉にした時点で『ベストな状態(男性が言われずとも察してくれる)』にならなくなる。だから言わない」というロジックだそうだ。だが、男性が気づいていないという現実がある。だったらさっさと知らせたほうがお互いに「まだまし」な状態になれるはずだ。
実現しない高い理想を掲げて黙って不満を貯め込み爆発する・・・だとしたら私(あるいは男性全体)からみればこんな不合理な言動はありえない。だれも幸せにならんではないか。
理想のベストがダメなら現実に即したベターを選ぶ
理想と現実のバランスはそんなところに転がってるように思う。
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