ひょんなことから10年前の高校生の自主製作のドラマやドキュメントを20本まとめてみる機会があった。いずれもNHK主催の全国大会に入選した作品で15分以内の長さである。
うち3本の内容が心に残ったので備忘録的にメモしておく。
3位 試験終了5分前
世界史が苦手な男子高校生が世界史のテスト残り5分で生み出す苦悩をコメディタッチに描いたもの。登場人物2名、カメラに至っては一度も動かさずでも「内面語り」だけでこれだけ見せられるのは大したものだと感心した。多分「流派」とか「方向性」でいえば私も同じような作品を作ると思う。
2位 ロボT
最新鋭の人間型ロボット(外見は人間と見分けがつかない)が高校の教師に導入されたという設定。ストーリー展開は予想の範疇だったがわずか15分の中に淡い恋愛だの友情だの、進学か就職かに悩む3年生心理だの、人間とメカの立場の違いだのと多数のテーマを矛盾なく盛り込んでいるのが見事。完成度は1番高かった。
1位 女子寮攻防記「寮母VS寮生 携帯電話の戦い」
上記2つの創作ドラマと違って唯一のドキュメントもの。
携帯電話持ち込み禁止の女子寮。それでも寮生は携帯電話を持ち込む。それを虎視耽々と狙い摘発する寮母との戦いは果てしなく続く。
テーマ選定の時点で既に勝利している。かなり卑近なテーマだが両者の知恵を尽くした攻防は見ごたえがある。「ここまで手の内をさらして大丈夫なのか?」と妙な心配をしてしまった。
肉食獣が水飲み場で待ち伏せするように。携帯電話を充電する場所で寮母が見回りの時間を変えたりしながら待ち受ける。一方で寮生は待ち伏せを巧みに回避したり、携帯を隠す工夫で対抗する。偽携帯を囮に使うなどアイデアが湧いてきて実に面白かった。
スマホではなくガラケーなのが時代背景を感じさせた。・・・まあ私も未だにガラケーだがw。
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