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歯科心身症&古典コミュの古典に出てくる歯の話(3)清和天皇の歯痛

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『古事談』巻三17には、清和天皇が激しい歯痛に苦しむ話が。
相応和尚が“呪するに"天皇の歯痛はやみ、安眠できた。
天皇がいうには「夢に高僧八人が来て、帳の内簾をかかげ、和尚の声にしたがって、一緒に加持祈祷していた。目がさめると痛い歯が自然に抜けて、どこにいったか分からない」

「理趣般若経を誦したのですが、この経に八大菩薩がおります。もしやその菩薩たちが、御身をお守りしたのでしょうか」と和尚が答えると、天皇はますます感激した。


翌朝、和尚が経筥の上を見ると、一本の歯が。
その歯を捧げて、天皇に事の次第を報告すると、天皇は、
"凡夫に非ず、聖人と謂ふべし"
と称えたという。




この時、清和天皇は十四歳(天台南山無動寺建立和尚伝)だったとか。
いまの十三歳ですが、永久歯はまだ生えたばかりで、そんなに早くこれほどの虫歯にならないでしょうから、もしや最後に残った乳歯がぼろぼろの虫歯になって抜け落ちたのでしょうか?
どっちにしても奇談ですね。(大塚ひかり)

コメント(2)

この頃は、病気や怪我、その他諸々、困ったことが起こると
高僧や陰陽師の出番となり、祈祷や怨霊退治をして
困難を無事乗り越えようとしたみたいですが
このお話もそんななかの一つなんですね・・・。

最初は加持祈祷で治るなんて・・・と思っていましたが
なんだか最近、そういうのも中にはあったのではと
思うようになりました。

霊的な能力など私自身には無いので計り知れませんが
人に恨まれたりすることの多い権力者には
呪詛を侮ることは出来ないと思えてきています。

特に、菅原道真の怨霊といわれるものは凄い。
本当に現在でもぞっとします。
(伝えられているものがすべて本当なら・・・)

清和天皇の歯がいきなり治療もなく治ったというのは
ポポ手さんがおっしゃるように、たまたま、という可能性もありますが
痛みがなくなったというのが事実なら
高僧の祈りに何かがあったのか??と感じてしまいます。


ちゃねこさん、こんばんわ!

>人に恨まれたりすることの多い権力者には
>呪詛を侮ることは出来ないと思えてきています。

「人に恨まれる」ってこと自体「呪詛」みたいなもんですものね。
そういう怨みの気持ちをもつ人が何人もいて、積み重なると、侮れないパワーになる気はします。
平安貴族にとって、噂は命取りですし、じっさい、悪い噂が広まって失脚したり、
周りの人の小さな悪意の積み重ねが、大きな事故につながるということは、周りに常に使用人などの「人間」がいた平安貴族にはあったことなのかも、と思ったり。

『愚管抄』などにも、冥界の力が顕界=この世に及ぼす影響みたいのが説かれているし。

それから清和天皇の歯痛ですが、
歯って、ほんとに精神的なものと深く深く結びついてますから、
高僧の祈祷による安心感が痛みのなさにつながったということは十分考えられますよね。
抜けたのは偶然でしょうけど。

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