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俳諧師:近江不忍コミュの今日の一句(非難的處置)二

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六月二十九日

   路の邊のアガパンサスよ夏の陰 不忍

 み ちのべの   あ がぱんさすよ  なつのかげ
C♪♪♪♪ †ζ┃♪♪♪♪♪♪†┃♪♪♪♪ †ζ┃

 初案は「裏露地のアガパンサスよ」と「上五句・中七句」を詠み、下句が「目立たぬ」とか「夏隱れる」と定まらず、推敲の結果としてかうなつた。
 『アガパンサス』とは「紫君子蘭(むらさきくんしらん)」とも、「アフリカンリリイ」とも言はれると辭書(じしよ)にあり、八十糎(センチメエトル)ほどの花莖を伸ばし、夏にその尖端(せんたん)に青紫色若しくは白の多數の百合のような小花を内外散形につける。

 とは言つても、三十箇ほどもの長柄のある花を咲かせるにも拘はらず、それほど派手なものではなく、うつかりすると見過ごされがちで、他の雜草にさへ押され氣味な存在だといへるだらう。
 實(じつ)は筆者も、この花を近所の裏道を通る時に幾度か目にしてゐたのだが、その名を知らずにゐた。
 それを知つたのは、マイミクの「ワーデル」さんの「つぶやき」で寫眞(フオト)のアツプを見たからである。

 ただ、この花が咲くのは夏であると辭書にもあるが、まだ季語には採用されてゐないやうなので、たとへ夏に咲くからと言つて個人的にそれをごり押しまでする氣はない。
 從つて、他に夏の季を詠まなければならなくなり、それも相俟つて句の最終案に手間取つたといふと經緯(けいゐ)があつたのである。

 この花のやうに目立たず清潔にありたいものだが、煩惱の徒である筆者には及びもつかない境地である。

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