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俳諧師:近江不忍コミュの二十二、「上句八音」と「下句六音」の『字餘り』に就いて

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 この作品を讀む時に、この音樂を聞きながら鑑賞して下さい。
 これは自作(オリジナル)の

『motion1(木管楽器・A woodwind instrument)』

 といふ曲で、YAMAHAの「QY100」で作りました。
 雰圍氣を味はつて戴ければ幸ひですが、ない方が良いといふ讀者は聞かなくても構ひませんので、ご自由にどうぞ。








   第六章『字餘り』の『拍子』に就いて

     二十二、「上句八音」と「下句六音」の『字餘り』に就いて

 次は、「八音七音六音」の二十一文字の『字餘り』の詩句で、矢張、山頭火の作品で、

   C ♪ |♪♪♪♪♪♪ζ|γ♪♪♪♪♪♪♪|γ♪♪♪♪♪†|
    じゆ  えい うんえい     ねこのしがいが    ながれてきた
    樹    影  雲 影      猫 の死骸 が    流 れてきた 山頭火

 この詩句は、音樂でいふ所の「弱起」の音型であるが、「上句」の『樹』を省くと、

   C †  †  †ζ|γ♪♪♪♪♪♪♪|γ♪♪♪♪♪†|
    樹 雲 影     猫 の 死 骸 が    流 れて きた
 
 このやうに『雲影(うんえい)』といふ撥音が含まれてゐて「六音」になるものの、『四分音符(†)』を三つにした方が理解し易いかも知れず、さうすると『定型』の音型になり、「下句」は「下句六音」の『字餘り』の項で述べた内容と變る所がない。
 因みに、下五句の「ながれてきた」の「た」に『四分音符(†)』ではなく『八分音符(♪)』しか與(あた)へられないのは、音樂の「弱起」の規則で冒頭の「樹」にある『八分音符(♪)』と足されてしまふからなのであるが、最後の言葉である「た」には最後の言葉であるがゆゑに、無限の餘情が含まれてゐるので、心配するには及ばないと言へるだらう。


 次の句は、芭蕉の作品で、

   C♪♪|♪♪♪ ♪♪†ζ|γ♪♪♪♪♪♪♪|♪♪♪ ♪♪†ζ|
    ゆふ  がほの し ろく    よる の こう かに  しそ く  とりて
     夕   皃 の  白 く     夜ルの後 架に  帋 燭  とりて  芭蕉

 これは『武蔵曲』の中の句で、「芭蕉野分して」と同じ時期のものである。
 この句も「弱起」の音型で、「がほの」が『三連符(♪♪♪=†)』になつてゐるものの、この場合は、頭の「夕(ゆふ)」といふ言葉ではなく、「白く」を省くと『定型』の形になるのは、既に諒解出來るものと思はれる。






二十三、「自由律」と稱する『異調』の『拍子(リズム)』に就いて(1)
 (或は『字足らず』と『字餘り』によつて全句の『字餘り』なつた句に就いて)

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=57760558&comm_id=4637715





よろしければ初めからどうぞ。、


發句(ほつく)拍子(リズム)論 前 書
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=48451539&comm_id=4637715




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