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俳諧師:近江不忍コミュの十五、連歌の作法

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 この作品を讀む時に、この音樂を聞きながら鑑賞して下さい。
 これは貝多芬(Beethoven・1770-1827)の、

 『悲愴(Pathetique)』第二樂章 Adagio cantabile』

 といふ曲で、YAMAHAの「QY100」で作りました。
映像は、

『二〇一〇年の箕面の紅葉』

を撮影したものです。

 雰圍氣を味はつて戴ければ幸ひですが、ない方が良いといふ讀者は聞かなくても構ひませんので、ご自由にどうぞ。



http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=59112123&comm_id=4663861






     十五、連歌の作法

 前囘の最後の句、

   召上がれ戀はなま物おはやめに  丙内

 を受けて、
 
   蝉も螢も老いにうるさし     甲子

 と詠んだのだが、これは、

 「戀に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ螢が身を焦がす」

 を蹈(ふ)まへて、「なま物」だから「おはやめに」といはれても、老いた身には煩(わづら)はしいばかりだと、あるいは「おはやめに」しなかつたばかりに、老いの身となつたしまつた、と返したのである。


 それには、

   宵宮の祗園(ぎをん)囃(ばやし)に馴染(なじみ)客 乙女

 と應(こた)へて、藝者遊びに馴れた旦那衆は、最早「惚れた腫(は)れた」などといふ野暮な事は言はない。
 枯れた身には、「蝉の螢も」「祇園囃」さへも「うるさ」く感じられるものだといふ境地か。

 
 さればと、

   主が命と送る後朝(きぬぎぬ)        丙内

 と詠んだのだが、

 『後朝(きぬぎぬ)』

 とは一夜を共にした男女が朝の別れを惜しんで、貴方が「命」だと可愛い事をいふのである。

 「遊女は客に惚れたと言ひ」

 まさに、これである。
 鼻を伸ばしてゐると身代が傾く。
 「傾城(けいせい)」たる所以(ゆゑん)であらう。



十六、連歌の作法
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=56094395&comm_id=4637715


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