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ジョウトの双星気まぐれ事件簿コミュの豪華船パーティの超絶 3

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チャプター3、頂上決戦?ソウシロウVSダイゴ

ソウシロウ達は、広く陣取っていたテーブルを囲み、楽しそうに雑談していた。
ソウシロウ「へぇ、大変だな。親父さんの代わりか。」
ダイゴ「仕方ないさ、親父も仕事があるしね。ちょうど僕は用事が無かったから。」
ダイゴは、今日出席するはずだったダイゴの父の代わりで出席していた。彼の父親はホウエン地方でも有名なアイテム販売会社の社長、息子であるダイゴもホウエンリーグの歴代チャンピオンと言う事もあってか、パーティが始まってからずっとあいさつ回りで抜け出せなかった。
フィオ「大丈夫なの?こんな所で油売っててさ。」
ダイゴ「いいんだよ。せっかくのパーティなんだから、楽しまなくては損だからね。いつもソウシロウが言ってる事だろう。僕も、自分の性格は理解してるつもりだしね。こういう機会が無くては羽を伸ばせないからさ。」
ソウシロウ「そう言う所が、律儀だよな。」
笑い声とともに話がはずむソウシロウ達。一方、
アイラ「ソウシロウ君とダイゴさんって、めちゃくちゃ仲いいけど、どんな関係なの?」
ソウシロウ達の様子を見て、女性陣はそんな話をしていた。
ミオリ「私も聞いた話だけど、随分小さい頃からの知り合いなんだってさ。確か…。」
ブラーネ「17・8年の付き合いだと、以前聞いた事があります。」
アイラ「へぇ、かなり長いね。」
ミオリ「ソウシロウもダイゴ君も、強くあり続ける精神は誰よりも大きいから、互いに互いを刺激し合う最高の関係なのよね。」
レイ「互いに立場は違いますけど、親友でライバルって言うのは素晴らしいですわね。女性では真似できないですもの。」
アイラ「だよね〜、敵対したらとことんだしね〜。」
ミオリ「言えてる〜。」
こっちも笑い声が絶えない。と、ソウシロウ達がミオリ達の方に近づく。
ソウシロウ「遅れちまったが紹介するぜ。彼女はアイラ、ミオリのガキの頃からの幼馴染でアイドルをやっている。」
アイラ「アイラです、さっきは本当に助かりました。」
ちょこんとお辞儀をする。
ダイゴ「気にしないでくれ。当然のことをしたまでだから。」
ソウシロウ「アイラ、名前は聞いてるよな?俺のマブのダイゴ。ホウエンでポケモントレーナーをやっている。リーグの殿堂入りトレーナーだ。」
ダイゴ「改めましてよろしく、ダイゴです。」
がっちりとした大きい手を差し出す。アイラも笑顔で手を差し出した。
アイラ「えへへ、よろしく!」
アイラ「…ダイゴさんって、手のひら固いですね。トレーナーの他に何かやってるんですか?」
ダイゴ「あぁ、進化の石の研究さ。」
アイラ「進化の石?」
ソウシロウ「炎の石・水の石・リーフの石…特定のポケモンに与えることで進化の力を与える石、ダイゴは総称して“進化の石”って呼んでるんだ。」
ダイゴ「ホウエン地方は鉱物が盛んに採取できてね、それに関する研究をしているんだ。」
フィオ「で、長い事石を触っているうちに、手のひらが固くなってきたってヤツ。」
アイラ「へぇ、進化の石…。」
ソウシロウ「俺も進化の石の事となると、ダイゴに意見をもらっている。解明できていない謎の部分も、まだまだ多々あるからな。こいつのおかげで、俺も随分助かっている。」
ミオリ「それに、ソウシロウと違ってやさしいしね〜。」
ソウシロウ「…お前、後で後悔するなよ…。」
ミオリ「はい、スイマセン。」
殺気のこもった視線に、ミオリは委縮してそう言うしかなかった。その様子を見て一同は笑った。
ミオリ「あっ、そう言えばさ…。」
と、皆で笑ってる時にミオリが思い出したかのように話し始めた。
ミオリ「さっきのいけすかないお坊ちゃんは誰なわけ?ダイゴ君もレイちゃんも知ってるみたいだったけど…。」
レイ「あー、彼ですか…。」
露骨に嫌な顔をするレイ。
ダイゴ「彼の名前はクリフ、ホウエン地方で会社をやっている父親の跡取りらしい。あまり聞いた事のない社名だが、結構稼いでるようだ。」
アイラ「レイちゃんの前で少し失礼だけど、お金に執着しているとあんな性格になっちゃうのかな?」
レイ「彼の場合は別ですわ!親の七光りだか何だかは知りませんけど、こういう社交会でいい態度見せた事が無いんです。変に自信家で…。」
ミオリ「さっきの見てればわかるわ。まぁ、いろんな意味でいい環境で育ってはいないわよね。」
ソウシロウ「ちなみに、なんていう社名なんだ?」
ダイゴ「確か…アンダーソン・コーポレーション社…だったような…。」
ソウシロウ「アンダーソン…ねぇ。」
フィオ「ソウシロウ、聞いた事があるの?」
ソウシロウ「いや…気のせいだろ。」
持っていたカクテルを飲みほし、ソウシロウがダイゴに話しかける。
ソウシロウ「ダイゴ。久しぶりに会ったんだ、少し遊ばないか?」
ミオリ「おっ、ポケモンバトルでもやるの?」
ソウシロウ「ダイゴがいいならな。パンフ見たら、フリーバトルスペースがあるみたいだし、立食にも飽きてきた。」
ダイゴ「ハハッ、君らしいな。いいだろう、少し付き合ってあげるよ。」
ソウシロウ「おう、ノリがいいじゃねぇか。んじゃ、さっそく行こうぜ?」
ダイゴ「あぁ、悪いが負けないからな。」
フィオ「こっちだって!」
とんとん拍子で話が進んだ。
ミオリ「どうする?」
念のために2人に聞いてみた。
レイ「聞くだけ野暮って物ですわ!」
アイラ「もち、見に行こうよ!」
当然のようにのってきた。アイラに至っては、持っていた皿とフォークを見向きもせずに…だ。
ブラーネ「それでは、私達も行きましょうか。」
ミオリ・アイラ「おーっ!」

・・・・・・・・

バトルスペースに移動した一同。どうやら2人が戦うのを誰かが広めたらしく(ミオリではない)、かなりのギャラリーの数が居た。
「ジョウトとホウエンのトップトレーナーがバトルするらしいぞ。」
「見逃せないな、めったに見る事の出来ない好カードじゃないか!」
がやがやと騒ぎ始める。
ソウシロウ「集客効果はなかなか…と言った所か?」
フィオ「これも狙ってたの?」
ソウシロウ「まぁな。ダイゴの立場上、名前を売るためにも格好の場所だ。いいバトルを見せて、顔見せ営業。この時代、バトルの腕が冴えているヤツが企業のトップに立ちやすい…と、レイのお袋さんも言っていた。」
フィオ「友達思いだね。」
ソウシロウ「ただ、わざと負けてやる気は更々ないがな。全力で行かせてもらう!」
フィオ「オッケーッ!」
気合の入るソウシロウとフィオ。
ダイゴ「調子は良さそうだな。相手にとって不足なし、出ろボスゴドラッ!」
ボスゴドラ「グゥオオーッ!」
強烈な雄たけびとともに、ダイゴのボスゴドラがボールから姿を現す。
ソウシロウ「へぇ。いつも通り、調子はいいようだな。」
フィオ「うははは!気合入るぜ!!」
ダイゴ「…で、どうするんだ?ルールは。どちらかがダウンするまでやったら…。」
ソウシロウ「そうだな、船を壊しかねんしな。…じゃあ、地面に背中が付いたら負けって事にしようぜ?」
ダイゴ「それなら安心だな。本気では行かないが…手は抜かないぞ?」
目の色が変わる。さっきまでのやさしい目は消えた、今のダイゴの目は獲物を狩る獣の目だ。
ソウシロウ「ったりめーだ。手ぇ抜くんなら、今すぐ潰す!」
目はいつも相手を狩る目をしているソウシロウからは、禍々しい殺気を感じる。
アイラ「これが…王者同士の気迫?」
ミオリ「あらあら、やっぱり2人とも熱いわね。ブラーネ、試合開始の合図してあげて。」
ブラーネ「はい、ミオリ。」
対峙するフィオとボスゴドラの間に立ち、高らかにブラーネが叫ぶ。
ブラーネ「それでは、始めてください!」
開始と同時に動いたのは、やはりこちらだった。
ソウシロウ「最初は力比べだ。フィオ、ソニックインパクト!」
フィオ「いよっしゃ、行くぜっ!」
ヒュン!と一瞬でトップスピードに乗り、ボスゴドラの前に現れる。
ダイゴ「その勝負乗った!ボスゴドラ、爆裂パンチッ!」
ボスゴドラ「グォッ、ゴァーッ!」
拳を握り、一瞬でフルパワーで殴りかかるボスゴドラ。
フィオ「うぅぉおおりゃーっ!!」
トップスピードとサイコパワーの付加した拳を、フィオも力いっぱい振り抜く。
ミオリ「衝撃波が来るわね。ブラーネ、グラヴィティテリトリーよろしく!」
ブラーネ「了解です、ミオリ。」
観戦するミオリ達の前に立ち、超能力で黒い壁を張る。と、次の瞬間。グォン!と重い空気の音がした。
「うおおおっ!」
「きゃああぁっ!」
アイラ「えっ?周りに風が!」
ミオリ「風とは違うわね。アレは衝撃波、強すぎるあの子達の力が逃げ場をなくして、こっちに逃げてきたの。」
アイラ「強すぎるって…パンチ1発を撃ち合わせただけで…コレ!?」
レイ「言っておきますけど、これぐらいでは彼らの力は底を見せてはいませんわ。」
パンチの後に飛び退くフィオ、すでにその間にパワーをためていた。
ソウシロウ「サイコキャノン!」
フィオ「うぅりゃーっ!」
エネルギー球をボスゴドラに飛ばす。
ダイゴ「やらせん、ラスターカノン!」
ボスゴドラ「グガァーッ!」
負けじと、口から銀色の光線を放つ。
アイラ「まさか…?」
ミオリ「ご名答〜!」
ドォーン!!ぶつかりあった2つのエネルギーが、大爆発を起こす。
ダイゴ「爆発の陰に隠れ、やってくる事は…たたみ掛け!来るぞボスゴドラ!」
ソウシロウ「休む暇は与えないぜ。フィオ、アイアンテールでラッシュだ!」
フィオ「合点!それじゃ…影分身・攻めの陣!」
一瞬で自分の分身を生み出すフィオ、その数…15。
フィオ「「文字通り、ラッシュで行くよ!!」」
分身達は口をそろえ、一気にボスゴドラに突進していく。
ミオリ「出たわね、ソウシロウとフィオの得意な戦術。“流星群の型”」
ブラーネ「無数に空から降り注ぐ星の如く、インターバルの暇さえ与えず攻め続ける超攻撃的戦法。」
レイ「ですが、ダイゴさんも負けてはいませんわ。ソウシロウさんが最強の“剣”なら、ダイゴさんは最強の“盾”ですもの。」
ダイゴ「こちらの盾の固さ、見せてやるまで!ボスゴドラ、鉄壁の構え・不動明王!」
腕を十字に構え、深く腰を落とす。
フィオ「うらぁっ!」「それぇっ!」「このぉっ!」
ダイゴ「フィオ君の分身は全て本物、下手に手を出したら他の分身にやられる。全くもって、いやな攻め方をしてくる。」
防御だけをして凌ぐボスゴドラを見て、冷静に次の手を考えるダイゴ。自身のポケモンの防御力を信じていないと出来ない芸当だ。
ソウシロウ「何かやる気の目だ、ダイゴとボスゴドラなら何かしてきそうだな。さて…どんな一手だ?」
ソウシロウも次の一手を考える。完璧な攻めをしてはいるが、相手は自分と同レベル…それ以上の実力者。
ダイゴ「ボスゴドラ、力技で押し切れ!そのまま突進だ!」
ボスゴドラ「グオッ、グオォォーッ!」
防御の体制のまま、ボスゴドラが前に走り出す。
ソウシロウ「ヤツが力技だと?…そうか!フィオ、今すぐ分身を消せっ!」
フィオ「ソウシロウ?わかった!」
後ろに飛び退きつつ、分身を消すフィオ。自分以外の分身がいくらか吹き飛ばされている。
フィオ「はー、そういうことね。指示くれたソウシロウもすげぇけど、大胆な作戦を迷いなく行わせるダイゴ兄ちゃんの心臓もすげぇや。」
ソウシロウ「まさか、試合ルールを逆手に取るとはな。背中が地面に着いたら負け、それは分身も同じか。あわよくば1体ぐらい…と思っての力技、流石の俺もその先読みは出来なかったねぇ。」
ダイゴ「すぐ反応したくせに良く言う。ソウシロウでなければ一瞬で的確な指示は出来ないし、フィオ君でなければそれへの対応は出来なかった。…更に腕は上がってるようだなソウシロウ。」
ソウシロウ「発展途上さ、俺もフィオも。そして…お前もなダイゴ。」
不敵に笑う2人。
フィオ「さぁ、続きやろうよ。まだ終わってないよ!」
アイラ「これが…真の実力者同士の戦い…。」
「「「ウオオオォォォォォッ!!!」」」
観客たちは、言葉を発することなくただただ歓声を上げていた。彼らのバトルに言葉はいらない…。

次回、チャプター4・見つけた尻尾は大きい獲物?

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