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ジョウトの双星気まぐれ事件簿コミュの豪華船パーティの超絶バトル 10

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チャプター9・閉幕へといざなうレクイエム

ソウシロウ「全く…自爆するなら、他人の迷惑がかからない場所でしてほしいもんだな。」
フィオ「同感。だから、分からずやはぶん殴って修正するってね!」
フィオの体の周りを、先ほどの黒いオーラの他に電気の様なものが目に見えてほとばしる。
ダイゴ「うかつに近づかない方がいいぞアイラちゃん。ああなったフィオ君は、火傷じゃ済まないからな。」
アイラ「いや、だからって相手は自爆寸前なんですよ!?」
一人焦っているアイラをしり目に、皆落ち着いていた。
カンナ「落ち着きなさいアイラ。どうにもならない事もどうにかしちゃう最強の力を持つのが、もう一つの姿のフィオよ。」
レイ「私達は、ただ見守っていれば安心でございますわ!」
ミリア「そう。有を無にして無から有を生み出す森羅万象を超越した力。」
フィオも船を…いや地球全土を揺るがすが如くのパワーを溜め始める。
フィオ「うぉぉぉぉおおおおおーっ!!!」
ソウシロウ「陽の力と陰の力、相反する2つの力を手に入れた者の最強の力、とくと目にするがいい!アナザーフォルム・ブラックエーフィ、イグニションッ!!」
白と黒のオーラが、フィオの周りを螺旋状に絡み合う。
フィオ「うおおおっ!!」
宙に浮き上がるフィオ、体が黒く変化していた。
アイラ「あれは…フィオ君!?」
ダイゴ「そう、あの姿が隠されたフォルム…ブラックエーフィ。」
カンナ「完璧な黒い悪魔…と言うべきかしら。全てを破壊し全てを生み出す絶対存在。」
クリフ「いまさら何ができる!大爆発に巻き込まれて、海の藻屑となれ!!」
カイリキーロボの頭部のカプセル部分だけが、空高くに飛び出た。
レイ「クリフが、脱出しましたわ!。」
ソウシロウ「今は気にするな。それよりこっちの処理を最優先する!フィオ!!」
フィオ「おう!ハアァァァァーッ!!!」
力を溜め始めてすぐに、フィオの前にエネルギー球が出現した。その大きさは…、
アイラ「ちょっ…!大きい!?」
ミオリ「気合入ってるわね〜。」
ブラーネ「船も消す気ですか?そのくらいの大きさはありますね。」
ソウシロウ達のいるメインデッキを悠々と覆い尽くす、それほどの大きさの球体を瞬時に生み出した。
ソウシロウ「原子レベルで、この世から消してやれ!ファイナル・サイコキャノン“ラグナロク(神々の運命)”!!」
フィオ「消え去れぇぇぇーー!!」
フィオから打ち出された球体は、残ったカイリキーロボに近づいて行く。
クリフ「ばっ、馬鹿め!少しでも触ったら爆発するんだよ!!」
ソウシロウ「さて、それはどうだろうか…?」
球体がカイリキーロボに触れる。と、クリフの言う通り爆発した…と思われたが、球体の放つ轟々しい音にかき消された。勢いが死ぬ事無く、球体はそのままロボを飲み込んでいく。
ダイゴ「たかが機械の自爆では、あの超巨大サイコキャノンは止められないさ。」
カンナ「言ってしまえば、あれは太陽そのものを投げているのと同じ。物質的な破壊ではなく焼却、ただ…内部が1万度を超えてるせいで、灰すら残らないほど燃やしているけどね。」
アイラ「すごい…。」
完全にカイリキーロボを飲み込んだ球体は、海をも急速蒸発させていた。
ソウシロウ「こっちはもういいだろう。フィオ!」
フィオ「合点!んじゃ、収束!」
目を光らせ、球体を小さくしてそのまま消していった。そこには、やはりだが何もなかった。燃えカスすら残っていなかった。
フィオ「さて、次は…。」
ソウシロウ「あぁ。逃がすな、フィオ!サイコマグナムランサー“グングニル(絶対勝利の槍)”!!」
前足を伸ばし、念じるとクリフの乗ったカプセル目掛けて光の槍が飛んでいく。
クリフ「グァッ!」
フィオ「逃げんなよ、楽しいパーティはまだ済んでないんだよ?」
カプセルを刺したまま、フィオの放った光の槍は船に突き刺さった。
ソウシロウ「もういいぞフィオ、戻っていい。」
フィオ「あいよ〜。」
普段の白い体のフィオに戻っていく。ゆっくりと地面に着地する。
ソウシロウ「さてと、開口一番に何が聞けるかな?」
ミオリ「え〜ん、パパァ〜!いじめられたよ〜…とかかな?」
アイラ「あははは〜、あり得るから怖い…。」
ダイゴ「いきなり襲いかかってくることも、考えられないか?」
カンナ「十分ありあえるわね。」
マリア「うちらの戦力なら、何が来ても大丈夫そうッスけど?」
ミリア「油断は禁物よマリア…とは言いたいけど、心配はないかも。」
ブラーネ「どういう事です」
ミリア「彼の所持しているポケモンを先に調べておいたのだけど、不正ドーピングだけしてあるライボルト・ゲンガー・キュウコン。」
ソウシロウ「実践値が違う…って事か、なるほど。確かにそりゃ心配はないかもな。」
ミオリ「アイラ〜、アンタ相手してみれば?」
アイラ「うっはぁ…冗談でも勘弁〜。」
ギィ〜…と、カプセルのドアがゆっくりと開き始める。
ダイゴ「来るみたいだぞ!」
ソウシロウ「来るならさっさと…ってヤツだな。」
と、開く途中のドアから、ボールが投げだされた。
ミオリ「全部で3つ…って事は…。」
フィオ「残りの全戦力投入〜ってやつらしいね。」
カンナ「ソウシロウ君、私達で行きましょうか?」
ソウシロウ「いや、フィオはまだやれる。必要無いだろ。」
フィオ「おうよ!100匹来ても大丈夫!」
ミオリ「ブラーネも行けるしね…でしょ?」
ブラーネ「はぁ…。無理させますね、まぁいいでしょう。」
ドアが開ききり、クリフも姿を現す。
クリフ「ライボルト、ゲンガー、キュウコン!奴らを叩きつぶせ!!」
ライボルト・ゲンガー・キュウコン「グウゥゥゥッ!!」
出てきたものの、クリフのポケモン達の様子が少し変だ。
ミオリ「あ〜あ、まさかとは思ったけど、使った薬が“ポケドメチレン”だったとはね。しかも過量摂取で、半ば暴走状態か…。」
アイラ「ちょっ…ちょっとミオリちゃん!それって、かなりやばいんじゃないの!?」
ミオリ「まぁ…ね。ただ本能のままに、目の前の敵を潰す。…ダークポケモンと一緒ね。多分、普通のポケモンじゃ歯が立たないわね。そ、普通のポケモンじゃあ…ね!」
ソウシロウ「そういうこった。たとえハイパーモードじゃ無くても、俺のフィオと…。」
ミオリ「私のブラーネは“ただの”ポケモンじゃないのよ!!」
ヒュンッ!と姿を消し、クリフのポケモン達を囲むように、フィオとブラーネは高速で回り始めた。
ブラーネ「すいませんが、あまり時間はかけられません。一気に決めさせていただきますよ。」
フィオ「そっちが暴走した力を固持するなら、こっちは正統派の…圧倒的な力で撃ち貫くのみさ!!」
ソウシロウ「垣間見せてやれ、究極を超えた限界突破の力!」
ミオリ「終わりにしましょ?…奏でろ、終焉のレクイエム!」
ソウシロウ・ミオリ「ランページ・ケルベロス(暴れ回る冥府の番犬)!!」
高速すぎて、姿すら見る事が出来ないクリフのポケモンは、意を決して手を出してみる。
ライボルト「グゥオゥッ!!」
ブラーネ「手を出しますか。勇気ある行動…と言いたいところですが、命取りでしたね。」
体当たりを繰り出したライボルトは、高速回転しているブラーネに吹き飛ばされた。そして、向かい側を回っていたフィオにまたはじかれ、ピンボールのボールのようにどんどん弾かれる。さらに、キュウコン・ゲンガーもとばっちりを受けフィオとブラーネの作る渦の中で、何も出来る事無く吹き飛ばされ始めた。
ダイゴ「墓穴を掘ったな。あの技は、フィオとブラーネの最強合体攻撃。手を出そうが出すまいが、スタンバイが完了したらその場で終了。それが…ランページ・ケルベロスだ。」
カンナ「あの渦の中で正気を保つのは、驚異的な防御力を持ってしても不可能に近いわ。吹き飛ばされ始まったら…。」
アイラ「…始まったら?」
カンナ「待ってるのは地獄。」
アイラ「うっはぁ〜…。」
まるで、竜巻で打ち上げられる様に空中に舞ってきたクリフのポケモン達。
フィオ「行くぜぇ!サイコブラスター!」
真上に出てきて、そこから極太ビームを照射する。
キュウコン「グゥオオオウッ!!」
ブラーネ「まだまだ行きますよ。黒爪閃(こくそうせん)!」
前足から、黒いオーラを具現化した爪を伸ばしズタズタに切り刻む。
ゲンガー「グァアアアッ!」
フィオ「うおおぅるあぁっ!!」
ブラーネの黒爪閃で撃ちあがった所を、フィオのソニックインパクトが炸裂、地面に強くたたきつけられる。
ライボルト「アガガアアァァァッ!!!」
ブラーネも上空に跳ぶ。
ソウシロウ「さぁ終焉だ。ぶちかませ、フィオ・ブラーネ!」
ミオリ「ダブル・サイコブラスターッ!!」
空中で体ををそらせ、力を溜めるフィオとブラーネ。
ブラーネ「殺しはしません、ご安心を。」
フィオ「でも、少し気絶しといてよ。行くぜぇッ!!」
白と黒のビームが、螺旋状に絡み合い3匹に直撃していく。直撃の瞬間に意識が飛んだようで、叫び声すら聞こえなくなった。ビームが消え、煙が消えた後に残ったのは、のびてしまっているライボルト・キュウコン・ゲンガーであった。
フィオ「こんなんでどうよ、ソウシロウ?」
ソウシロウ「あぁ、上出来だ…御苦労フィオ。」
ブラーネ「はぁ…、少し無茶をしましたかね?お腹がすきました。」
ミオリ「OK、ブラーネ♪夜食用意するって!」
その一方で、力無くうなだれるクリフ。
クリフ「そんな…馬鹿な…。」
ソウシロウは、ゆっくりと彼に近づいて行った。
ソウシロウ「これでわかったか、これが俺とお前の“力”の意識の違いによる差…ってヤツだ。力に溺れるヤツは力に負ける、当然の結果だ。」
クリフ「お前には…。」
ソウシロウ「あぁ?」
クリフ「お前には…野望は、欲望は無いのか!?どんな人間にもありうるだろう!僕の、僕らの野望がくだらないと言うなら、お前の野望を言ってみろ!!」
少し考えるソウシロウ。
ソウシロウ「野望…欲望ね…。ふん、あるとすれば1つだな。俺含め、周り馬鹿みたいに笑って過ごす事だ。」
それを聞いて、クリフは気絶してしまった。
ミオリ「あらら〜?ソウシロウの演説が素晴らしすぎて、感激して気絶しちゃった〜みたいな?」
ソウシロウ「馬鹿言うな。」
ダイゴ「間違ってはいないだろう?」
カンナ「ふふっ、そうね。」
レイ「なにはともあれ…。」
アイラ「だね!この勝負は…。」
フィオ「完全勝利だね!」
ブラーネ「私達の…ですね。」

午後9時50分、ソウシロウ一派VSアンダーソン・コーポレーション社
ソウシロウ一派、クリフに完全勝利。


次回、チャプター10・パーティ後のガチパーティ

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